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梁石日/血と骨

2007年10月02日 | ○○な話


梁石日(ヤン・ソギル)著 血と骨を紹介します。

第11回山本周五郎賞受賞

   


1923年、大阪。ある日、一旗揚げることを夢見て祖国を後にし、済州島から大阪に渡ってきた金俊平

しかし、そこで彼を待ちうけていたのは、差別と劣悪な労働条件だった。

俊平はその強靱な肉体と並外れた凶暴さでのし上がっていき、周囲に恐れられるようになる。

腕のいい蒲鉾職人でもあった俊平は、その間に、幼い娘を抱えながらけなげに生きていた李英姫と結婚し、2人の間に子どもも産まれる。

やがて自分の蒲鉾工場を立ち上げて成功するが、金銭へのあくなき執着から高利貸しへと転じていく。

何度も直面するままならない境遇を、そのつど強靭な肉体と持ち前のずる賢さでたくましく生き抜く俊平だったが、その並外れた凶暴さと強欲さが、周囲の人々を不幸に陥れる。

生涯、誰にも心を開かず、凄まじいまでに孤独に生きた男が本当に望んだものとは…。


血のつながり、家族とは何か、民族とは何か

実在の父親をモデルに、ひとりの業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描く。


2004年映画化 出演:ビートたけし、鈴木京香、他

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