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宮本輝/泥の河・蛍川

2007年10月28日 | ○○な話


宮本輝 著 泥の河・蛍川を紹介します。


    

泥の河

太宰治賞受賞作



戦争の傷跡を残す大阪で、河の畔に住む少年と廓舟に暮らす姉弟との短い交友を描き、少年が初めて生きることの悲しみを自らの人生に結びつける。

少年達の友情を透して戦後の社会の歪みや底辺に生きる人々の悲哀を描いており、心に残る作品。

1981年映画化 出演:田村高廣藤田弓子朝原靖貴

1982年度の米アカデミー賞外国語映画部門ノミネート。

 「蛍川

富山市に住む14歳の少年・竜夫は、父親の重竜を嫌っていた。

正妻とのあいだに子供のなかった重竜は、愛人・千代との間に竜夫をもうけ、その後、妻と別れて千代と所帯を持ったのだった。

そんな重竜もいつしか病に倒れて帰らぬ人となり、千代は亡き夫が残した借金を返すために、懸命に働きはじめる。

そんななか、竜夫は幼なじみの少女・英子に、淡い恋心を寄せるのだが…

ようやく雪雲のはれる北陸富山の春から夏への季節の移ろいのなかに、落魄した父の死、友の事故、淡い初恋を描き、蛍の大群のあやなす妖光に生死を超えた命の輝きをみる。

1987年映画化 出演:三國連太郎・十朱幸代他

幼年期と思春期のふたつの視線で、二筋の川面に映る人の世の哀歓をとらえた名作です。

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