毎日、暑いですね。
こんな暑いのに、まさか仕事なんかしてませんよね?
アメリカじゃあ、1ヶ月のサマーホリディー期間ですよ。
イタリアじゃあ、昼食食べてから夕方まで昼寝してますよ。
中国じゃあ、ダンボール入り肉まん食べて、お腹壊したと言ってズル休みですよ。
日本人、働き過ぎですね。
と、言いながら、私のブログ毎日続いてます。
我ながら、よくやってますね。
継続は力なり!とか?
脳トレと一緒か!!
では、好評?につき、怖い話の第2弾です。
この話は私が子供の頃の話です。
当時、私は人口300人程の小さな村に住んでおりました。
その村のはずれに、一軒の廃屋がありました。
そこは、ガラスも割れ、壁にも穴があいている程に朽ち果てた一軒屋でした。
なんでも、そこには、昔、農家の老夫婦と働き者の一人息子が住んで居たそうです。
一人息子は、やがて村の資産家の娘さんと恋に落ちたのですが、先方の両親の反対に合い、娘さんは泣く泣く別な町の資産家の家へと嫁がされました。
息子はその事がきっかけで、将来を悲観するようになり、やがて裏山で首を吊って死んでしまったのです。
老夫婦は嘆き悲しみましたが、息子が生き返る訳もなく、ひっそりと生活していました。
そのうち、おばあさんの方がボケだしてきて、小さな男の子がその家の前と通ると自分の息子を思い出すのでしょう、だれ彼となく家にあげてはあたかも自分の息子が生きているかのように振舞ったのでした。
村人たちも過去のいきさつを知っていますので、その事でとやかく言う人は誰もいませんでした。
やがておばあさんが亡くなり、後を追う様におじいさんも亡くなりました。
その後、誰も住む事がなく、その家は荒れていったのでした。
そして、年月が過ぎ、その廃屋に関して、村人の間である噂が立つようになりました。
その噂とは・・・・
その家の前を通ると誰も居ないはずの家の中から呼ぶ声がすると言うものでした。
真偽の程は不明でしたが、私達が子供の頃は、大人から子供は絶対にその家に近づいてはいけないときつく言われてました。
でも、子供の事ですから近づくなと言われると、ますます行ってみたくなります。
そして、夏休みも終わりの頃、
私達は肝試しと称して、友達と3人である夜その家に向かったのでした。
村はずれまで行くとそこから先は両側に雑草が生い茂る狭い一本道です。
当時、懐中電灯もあったのですが、子供達は空き缶の底に釘で穴を開け、その中にロウソクを立てて、針金で吊るす取っ手を付けた手作りの提灯を持ち歩いてました。
「ロウソク出せ、出せよ。出さなきゃ、かっちゃくぞ~」
夜も更けて、聞こえるのは虫の音ばかり・・・・。
そんな小道を風に揺らめくロウソクの明かりを頼りに廃屋へと目指しました。
と、遠くに見える廃屋にうすぼんやりと灯りが・・・
ちょうどお盆休みの頃でしたので、誰かが先に来ているのでしょうか・・・
恐る恐る私達は廃屋に近づいて行きました。
そして玄関の朽ち果てた引き戸を何とか開けて中に入りましたが・・・
やはり、そこには誰もいません。
なぜか一本のロウソクの炎だけが
風に揺らめていました。
すると、奥に居間の方から
かすかにその声が聞こえてきたのです
それは・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
ますます、怖くなった私達ですが少しずつ居間の方へ近づいて行きました。
そして居間の襖を少しだけ開けて中の様子を見ますが暗くて見えません。
だだ人はいる気配はなく、だだ声だけが・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
私達は勇気を振り起して襖を開けて中に入りました。
そしてロウソク提灯のほの暗い灯りの中に見た物は・・・・
柱に掛かっていた
おじいさんの古時計でした・・・・
その古時計が動いていました・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
先に来た誰かが時計のネジを回したのでしょうか・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
こっち・・・・
昔の時計って
結構壊れないもんですね!
以上、「人を呼ぶ古時計」でした。
最後まで読んで頂き有難う御座いました・・・・。
多少涼しくなりましたか?
なる訳ないか!!
