紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町 ハザードマップに浸水域示す 〈2021年8月20日〉 

2021年08月20日 08時30分00秒 | 記事


1000年に1度の雨が降れば日高川町役場本庁付近も最大3メートルの浸水を想定


 日高川町は、県が公表した浸水区域調査をもとに、1000年に一度と言われる日高川流域で24時間に総雨量770ミリ(想定大規模)時の洪水浸水想定区域図を22カ所の地域ごとに分けて冊子にまとめたハザードマップを初めて作成し、全戸に配布した。平成23年の紀伊半島大水害と同規模となる100年に1度程度の確率で発生する計画規模(2日間総雨量466ミリ)の洪水浸水想定区域図も川辺、中津、美山の3地区別に掲載している。

 昨年度に県が調査して公表した浸水区域の情報をもとに、江川川などの支流を含む日高川水系で、24時間の総雨量が770ミリの想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域と浸水した場合に想定される水深を洪水ハザードマップとして図面に表示した。1000年に一度と言われる規模の雨量は、同町寒川で今月12日正午から15日正午までの3日間で降った約700ミリの雨が1日に降る量に匹敵する。
 最下流の鐘巻・土生・小熊付近から椿山ダム付近までの日高川と支流の流域を22の図面に分けて掲載。避難所の位置などとともに、浸水時の水深が0・5メートル未満の区域から10メートル以上までを5段階に色分けして表示している。1000年に一度の雨が発生した場合、日高川町役場本庁周辺でも0・5~3メートルの水深となり、流域の多くの地域で3メートル以上、日高川に面した集落や避難所が5メートル以上の水深に含まれる場所も見られる。
 同町では、広範囲のポスター型のハザードマップはあったが、地域ごとの浸水域を示した詳細なハザードマップは初めて。44ページの冊子に想定最大規模の洪水浸水区域図を30ページに掲載。また、まもなく発生から10年を迎える紀伊半島大水害と同規模の雨量となる計画規模の洪水浸水想定区域図を川辺、中津、美山の3地区に分けて表示。紀伊半島大水害後に行われた若野、入野など日高川の大規模河川改修、江川川の復旧改良の効果が反映され、同水害時や前回資料が公表された平成26年よりも浸水域が軽減されている。


 その他の主なニュース

御坊市議会特別委員会 県の河川整備計画事業現地確認

27日~9月2日は子どもの人権110番強化週間

紀の国わかやま文化祭 開・閉会式閲覧者募集中

 18日 日高別院でオーボエコンサート開催