外付け階段、防災デッキを追加した新庁舎北側外観イメージ
御坊市新庁舎建設工事の起工式(安全祈願祭)は、9月5日午前10時から建設地の庁舎前駐車場で行う。コロナ感染予防で規模を縮小し、出席者は請負業者、市、市議会の27人に限定する。10月から建設地を囲うなど準備工事に入り、12月から地盤改良工事など本体工事に着手する。令和5年10月末に竣工し、6年1月から供用開始予定。事業費は12月議会に上程予定の追加分を含めて約48億円。
新庁舎は鉄筋コンクリート造(一部プレストレストコンクリート造)の地上6階(6階は備蓄倉庫や屋上機械置場等)。建築面積は新庁舎1942平方メートルなど全体で2324平方メートル 延べ床面積は本体7698平方メートル、付属棟376平方メートルの計8074平方メートル。本体建物の高さは29・86メートル。
南海トラフ巨大地震を想定した防災対策で1階は浸水想定3・5メートル以上を確保したピロティ&エントランス方式にし、多目的ホールやエントランスホール、情報発信コーナー、会議室などを配置。1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造とし、災害時に備えた緊急排水槽も設ける。
2階は市民課や税務課、国保年金課、環境衛生課、福祉3課など利用の多い部署、3階は産業建設部の各課と教育委員会、4階は市長室や防災対策課、総務課、企画課、大会議室(防災対策本部室兼ねる)など、5階は議場、委員会室、議員控室、展望ロビーなどを配置する。中層階以上は住民の一時避難場所に活用できるようにし、屋上(議場上部)にはホバーリングスペースを設ける。
基本設計では新庁舎北側に正面玄関を配置していたが、来庁者の交通安全面に考慮し、建設場所を北側に12メートル移動させることで正面玄関を南側に変更し、北側にも玄関を設けた。また、防災対策で新庁舎北側に2階までの外付け階段と防災デッキを追加したほか、1階と2階の床面積が多少増えたため、これらに要する費用として12月議会で約2億円の追加補正を予定。
令和6年1月に供用開始したあと、現庁舎解体工事、駐車場など外構工事(別発注、予算約2億5200万円)を行い、全て完了するのは7年3月ごろ。
新庁舎実施設計・施工・現庁舎解体は前田建設・久米設計特定建設工事共同企業体(代表者=諏訪俊雅・前田建設工業(株)関西支店常務執行役員支店長)が46億457万8000円(税込み)で請け負っている。
近隣住民工事説明会
30日 市役所5階で
起工式に先立ち、市財政課は、庁舎の近隣住民約200戸を対象に30日午後7時から市役所5階会議室で工事説明会を開く。
工事のスケジュール、作業時間や休日、騒音・振動対策、粉じん飛散対策、周辺道路への配慮、危険防止措置、工事車両の管理、現場管理、周辺建物の保全など説明する。
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