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令和元年度 御坊市文化賞 11月1日表彰式  池口肇氏(県章作)夢屋舞組(よさこい)受賞 〈2019年10月19日〉

2019年10月19日 08時30分00秒 | 記事

 令和元年度御坊市文化賞に「アトリエikeguchi」経営の池口肇氏(75)=藤田町藤井=と御坊市唯一の紀州よさこい鳴子連「夢屋舞組」(吉田勉代表)が選ばれた。池口氏は昭和44年に制定された和歌山県章をはじめ数々のシンボルマークを制作し、グラフィックデザイナーとして高い評価を受ける。夢屋舞組は結成10周年と歴史はまだ浅いが、各種大会で優秀な成績を収めるなど御坊市を大いにアピール。表彰式は11月1日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品が贈られる。今年で44回目。今回を含めて受賞者は75人、27団体。
 
 池口氏 黒潮国体の開催決定を機に県が昭和43年に募集した県章デザインに応募。頭文字の「ワ」を末広がりの扇状にデザイン化し、県民の和を象徴し明日に向かって果てしなく発展する南国紀州、力強くおおらかな風格は進取に富む豊かな県民性を表現。815点の中から見事採用された。
 これを機にシンボルマーク制作の依頼が増え、47年にデザイン事務所を設立し、KGDA(関西グラフィックデザイナー協会)大阪本部会員に推薦された。以来、地元を中心に東北から九州まで多くの企業や団体のシンボルマークを制作。KGDAグランプリ作品展では大阪商工会議所会頭賞2回など数多くの賞を受賞している。
 平成21年から独学で切り絵を始め、25年の国民文化祭やまなし「国際切り絵コンクール」で世界12カ国、342点の中から上位4番目の優秀賞を受賞するなど活躍。「長年にわたる芸術活動の功績は市の文化向上において極めて大きいものがある」と評価された。
 池口氏の話 このような賞をいただくことになり、思いがけないことでびっくりしています。長い間、この道一筋に仕事を含め、やりたいことを続けてこられた結果だと思います。
 夢屋舞組 平成16年の市制施行50周年記念で市によって企画された団体を母体に21年2月結成。小学1年から70歳代まで幅広い年齢層で構成され、地元を中心に県内や大阪、愛知、岐阜などに在住するメンバーもいる。楽曲、衣装、振り付けはすべてチームオリジナルで、毎年一新している。
 県内外のイベント、大会に出演し、田辺市の紀州弁慶よさこい踊りで大賞1回、準大賞3回、和歌山市の「おどるんや~紀州よさこい祭り」で県議会議長賞、県教育委員会賞を各2回受賞するなど県下トップレベルの実力を持つ。毎年5月に市内で開催し、多くの観客でにぎわう「みやこ姫よさこい祭り」では運営の中心を担っている。
 結成10周年の今年、念願の「よさこい鳴子踊り発祥の地」高知県のよさこい祭りに初出場し、全国から集まった207チームに混じり「和歌山県御坊市」を大いにアピール。「よさこい鳴子踊りの普及に努め、地域文化向上に寄与した功績は多大」と認められた。
 吉田代表の話 栄えある御坊市文化賞をいただくことになり、本当に感無量です。まだまだ未熟な私たちですが、これを励みにより一層精進していきたい。


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