ゆらおはなしの会の皆さん
令和元年度由良町文化賞の受賞者が決まった。今年度は20年間町内の読書推進活動に尽力した、ゆらおはなしの会(平尾ふみ代表)に文化功労賞、全国高校総合文化祭出品など数々の書展で入賞した紀央館高3年、伊藤光玲さんが文化奨励賞を受賞する。表彰式は11月3日午前9時から役場で開く。文化賞の該当者はなし。
ゆらおはなしの会は平成11年4月に発足。町公民館事業で「おはなしボランティア」を募集し、子ども達に読書の喜び・本との出会いを作りたいなどの思いから15人でスタート。翌年には知的障害者施設・由良あかつき園から依頼を受け、会員が毎月1回同園を訪れ障がいを持つ子どもたちと絵本の読み聞かせ、手遊びなどで交流。
本との新しい出会いを求めて影絵劇にも挑戦し、会員が発表会で手作り影絵を上演。学校支援ボランティアにも登録し、町内4小学校(当時)や保育所(同)へ出前訪問して読み聞かせ活動を展開、国立療養所和歌山病院重症心身障害者病棟からの依頼を受け、病棟に出張し影絵劇で子どもたちを喜ばせ、由良みのり園のデイサービス・ドリームへも月1回、読み聞かせ訪問を実施した。
力を入れる影絵劇は地元の小学生にも呼びかけて一緒に上演、町内の老人福祉施設を訪れるなど幅広い世代と交流。現在、会員は11人で、これまでに町文化奨励賞、全国読書運動協議会から「優良読書グループ」として表彰された。
平尾代表は「地域の読書推進活動の力になれればと続けてきた活動を評価して頂き、本当にうれしく思っています。絵本や影絵上演を通して、私たちも豊かな時間を過ごすことができ、非常に充実した活動をさせて頂きました。交流させて頂いた皆様に深く感謝しています」と話した。
文化奨励賞に選ばれた伊藤さんは紀央館高で書道部に入部。県高校書初会での特選を皮切りに、2年連続で近畿高校総合文化祭書道部門で県代表として出品、御坊市展で知事賞受賞、3年生の今年度は全国高校総合文化祭にも出品と活躍した。
伊藤さんは「高校で書道部に入ることを迷いましたが、入部したからこそ入賞できました。小さい頃から字を習い、続けてきて良かったです。奨励賞を頂けることをうれしく思います」と話した。
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