黒竹で花入れを作るベトナム人ら
町や商工会、民宿組合などで構成の日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)が進める地方創生の海外観光客誘致事業で19日、ベトナムからの観光客21人が同町を訪問。今年も続々と日高町を訪れており、地方創生事業の3年間目標150人を達成し、さらに12月中も2ツアーが予定されている。
一行は19日に来日して、日高町公民館原谷分館で黒竹民芸品作り。日高農産物組合民芸の部メンバーから教わりながら、黒竹の菱形花入れ作りに挑戦し、針金に小型の黒竹を一本一本、丁寧に通し、作りあげた。会社員のキム・フックさん(27)は「体験できるのが良い。持ち帰って使いたい」と笑顔だった。
町立温泉館「海の里」みちしおの湯食堂部「みちしお亭」の弁当を食べ、産湯海水浴場でのイベント「クエ・フェア」にも出かけ、最後に催された餅まきを体験。プレゼントされた鉢巻きを早速巻いて気合いを入れた様子で、懸命に拾い、大喜びだった。
この後、広川町でみかん狩りなどし、20日、21日に神戸市や大阪市などを訪れて観光、22日に帰国した。
地方創生事業の目標人数は3年間で150人で、昨年度末までに82人が来町。4月に32人、5月に22人と来町して、今回を含め今年度だけで75人が訪れており、累計157人に。3年目の増加が著しく、12月中にも関西周遊の2つのツアーが組み込まれる予定で、これまでベトナムでのプロモーションや商談会でのPR、人脈づくりなどの成果が実ってきている。
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