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保護司の坂本守、村松雅一両氏 法相表彰 更生保護活動に貢献 〈2019年10月4日〉

2019年10月04日 08時30分00秒 | 記事

 罪を犯した人の更生や再犯防止、犯罪・非行の未然防止へ献身的な活動に尽くしたとして、保護司の坂本守氏(70)=御坊市塩屋町南塩屋=と、村松雅一氏(76)=御坊市島=が法務大臣表彰を受ける。7日に東京国際フォーラムで開催する、法務省らが主催の更生保護制度施行70周年記念全国大会で顕彰される。

 保護司は保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員。ボランティアで保護対象者の社会復帰支援にあたり、活動は対象者の状況観察や社会復帰に向けた住居や就業先の相談、非行相談、犯罪予防など多岐にわたる。
 坂本守氏 平成7年11月に保護司に任命されて以来、23年11ヵ月にわたり従事。非行や犯罪の未然防止を一番に考え、他の保護司らと連携しながら活動してきた。青少年、特に少女を担当した時は心を閉ざしてしゃべってくれない子もいたが、目線を合わせて、友達など身近な話題から入り話を引き出した。担当した人が真面目に働いている姿を見たり、声をかけてくれたりすることに喜びを感じるという。「これまで続けてこられたのは、家族や関係者、地域の皆さまの理解と協力のおかげと感謝しています。今は日高管内の保護対象者はすごく減りました。今後も対象者が出ないことを祈るだけです」と話している。
 村松雅一氏 平成12年5月に保護司に任命され、19年5ヵ月従事している。一番最初に担当したのは中学生で、面談ではとても緊張したと振り返り、担当者の中には覚醒剤で再犯するケースもあり、薬物乱用防止や社会を明るくする運動にも尽力。保護対象者のプライバシーにも配慮し、自宅へは普段着でかばんも持たず、自転車で訪問したという。「担当者が更生して、普通の生活を送ってくれていると聞くとうれしい」と話す。責任感を持って活動を続け、現在は日高保護司会監事を務めている。「これまで活動を支えてくれた皆さまに心から感謝しています。任期満了まで精一杯務めたい」と話している。


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