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「票の重さをひしひし感じる」 籔内さん、美浜町長選・当選直後の思いを語る 〈2019年2月14日〉

2019年02月14日 08時30分00秒 | 記事

届いた祝電を広げ、笑顔を向ける籔内美和子さん

 任期満了(3月3日)に伴い10日執行の美浜町長選挙で、現職を511票差で破り初当選、県下初の女性首長となった籔内美和子さん(56)=浜ノ瀬=が、当選から2夜が明けた12日、改めて当選の喜びとまちづくりへの思いを語った。「票の重さをひしひしと感じています。期待して投じてくれたということ。その期待に応えられるように頑張っていかなければ」と、担った重責を噛みしめる籔内さん。「こうなるように始めから決まっていたのかな」と、美浜町が「美」しい「和」になるように、という美和子という自身の名前に、運命のようなものを感じている。

 選挙戦が終わった9日夜、事務所に集まった運動員らに「勝っても負けても選挙が終わった後は、相手陣営の人らと仲よくしましょう」と声をかけ、町が分断することのないことをまず願った。そして投開票当日、長女・彩希さんの「崩れたらあかん」との激励に支えられ、選挙事務所で発表を待った。「なかなか結果が出て来ないので、おそらく接戦だろうと思って地に足が着かず、当選と聞いたときは頭が真っ白になりました。感無量でした」。
 選挙運動中は、実際に町中あいさつにまわって「こんな困り事があるんや」「この辺りの道はよくない」など地域の課題を把握できた。女性たちのパワーも実感して「とにかく話を聞いて、できてもできなくても、できないならその理由、できるならその進め方などをスピーディーに返してあげることが大切だと思った。女性たちのパワーを、風水害のときの共助などに生かしたい。実際、女性たちが『協力したいよ』と言ってくれているのがうれしいです」。
 次期町長として「役場はサービス業。住民に選んで頂いた私は住民のしもべ。いろんな声を聞き、できることから早急にやっていけたら」。庁舎内では「コミュニケーションを大切に、職員を守る。そうすることで職員から住民のみなさんにいいサービスができると思うので。役場が入りやすく、みなさんに気軽に来てもらえるようになったらいいな。町長室にも『気軽に来てよ』と言いたい。みなさんの悩みや困り事を聞いてあげられたら」。
 公職選挙法で、選挙後の選挙人に対するお礼の戸別訪問などは禁じられているため「選挙が終わって、みなさん一人ひとりにごあいさつさせて頂きたいところですが、できないのが申し訳なくて」。12日と13日の朝、籔内さんは町内の沿道に立って、通勤するドライバーらに手を振った。


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