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第10回きのくにロボットフェスティバルに8000人来場 〈2016年12月20日〉

2016年12月20日 08時30分00秒 | 記事

ステージで実演する「EMIEW3」


 10周年を迎えた「きのくにロボットフェスティバル2016」は18日、御坊市立体育館で開き、県内外から8千人(主催者発表)が来場。国内の最先端ロボットが参加するスーパーロボットショーをはじめ、海外勢として中国が初参戦した全日本小中学生ロボット選手権、高専ロボコン全国大会上位チーム、韓国ロボットの実演があり、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。

 開会式で大会名誉会長の二階俊博自民党幹事長、実行委員会長の仁坂吉伸知事、同副会長の柏木征夫市長、実行委員長の吉田擴御坊商工会議所会頭があいさつし、世耕弘成経済産業大臣や文科省幹部が祝辞を述べ、スーパーロボットショーを皮切りにスタート。
 スーパーロボットショーには、接客や案内を支援する(株)日立製作所の「EMIEW3(エミュー・スリー)」と、高度な人工知能が搭載された富士ソフト(株)の人型コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」の2体が参加。「EMIEW3」はステージで自律歩行、コミニュケーションしながらの接客などパフォーマンスを披露し、子ども達の歓声を浴びた。「PALRO」はブースで来場者と気軽にふれあった。
 全日本小中学生ロボット選手権は県内、近畿地区、栃木県、岐阜県、島根県、徳島県、宮崎県、全国ブロックに加え、県と友好提携を結んでいる中国・山東省から選抜4チーム16人が参加。県内高校生対象の「きのくに高校生ロボットコンテスト」は8チームが参加し、熱戦を展開。アイデアや技を競った対戦に歓声が上がった。管内勢は初めて上位入賞、特別賞受賞ともに逃した。
 実行委員会は「レベルが上がってきた証拠。来年に向けて頑張ってほしい」と話した。
 4年連続で参加の韓国はソウル光云大学の「ヘルピング ベット」がステージで実演し、(株)デューロのキャラクターサービスロボットなどはブースで常設展示した。吉田実行委員長が感謝状や記念品を贈り、友好親善を深めた。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会優勝の香川高専、ロボコン大賞の奈良高専、近畿大会アイデア賞の和高専の3チームが全国トップレベルのパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。
 このほか、10周年記念事業「アイデア絵画展~わたしのアイデアロボット」の表彰式、御坊少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」「わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展」、物産展もあった。


県内で一部競技、イベントを
初開催のロボットサミットで要望

 世耕経産相は、開会式のあいさつで東京オリンピックが開かれる2020年にロボットの国際大会「ワールドロボットサミット」を日本で初開催することを報告した。
 世界が注目する高度なロボット技術を国内外から集結させ、3分野(ものづくり、サービス、インフラ・災害対応)で計6種目に加え、ジュニア競技(19歳以下)の全7種目を実施。世界10~20ヶ国のロボット開発チームが参加予定。開催地は公募し、メーン会場は愛知県空港島大規模展示場(常滑市)に決まり、インフラ・災害対応分野の2種目は福島県南相馬市、浪江町で開く。
 世耕経産相は「和歌山で開きたかったが、条件(メーン会場面積6万平方メートル以上など)があわなかった」と話したが、実行委員会関係者は「ロボットのオリンピックといわれる国際大会だけに、県内で開催してほしかった」「一部競技、あるいは関連イベント、プレイベントを県内で開けないか検討してほしい」など要望が出た。


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