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日高川町で高齢化する農家の強い味方、シルバー人材センターに農作業依頼増 〈2020年1月17日〉

2020年01月17日 08時30分00秒 | 記事

ミカンの収穫作業を受注し、高齢化農家の強い味方に


 日高川町で平成30年10月に設立した町シルバー人材センターが令和元年の実績をまとめ、川辺地区特産のウスイやミカンなどの収穫時期に多くの受注が入り、高齢化する農家の大きな手助けとなっていることがわかった。発足から昨年3月まで半年間の受注額約190万円が、昨年4月から12月までの9カ月間で約540万円に増えるなど利用が激増。田畑の草刈り作業の受注も多く、高齢化する農業の人手確保や農地保全にもつながっている。

 同センターは第3回理事会で昨年度の実績などを報告。設立当初、49人だった会員数は75人に増え、受注額は設立から半年間で193万3702円だったのが、昨年4月から12月末までの9カ月間で543万3228円となり、令和元年度の目標契約受注額の300万円を大きく上回り、目標就業率も70%を上回る81・3%となった。
 昨年の実績を月別に見ると、4月から9月までは契約額が40~50万円程度で推移しているが、町特産のミカンが収穫期を迎える10月から作業依頼が増加し、10月と11月は80万円台、収穫が最盛期となる12月は99万5532円と最高を記録し、大台の100万円が目前に迫った。
 作業の種類別と契約額では「草刈り」が最も多く、123件で約205万円。民家の庭先などの作業もあるが、田畑など農地の作業が多い。「農作業」は機械、人力を合わせて34件で約183万円にのぼり、11月下旬からはミカンの収穫作業に毎日4~5人が就労し、高齢化した農家の収穫作業の大きな助けになり、春はウスイ、冬場はミカンの収穫などで同センターの存在が町農業発展の一助にもなっている。
 同事務局では「口コミなどで住民の皆さんへの認知度も高まり、リピーターの受注も増加している。農繁期などには農家の人にも喜んでいただいていると感じています」と話している。 家庭や事業所からの臨時や短期、軽易な仕事依頼と作業にあたる会員を募集している。会員は町内在住の60歳以上で健康で働く意欲があり、同センターの趣旨に賛同し会費を納めた人。申し込みと問い合わせは同事務局(電話24・9012)へ。 


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