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御坊市 千年に1回洪水(日高川水系)被害予想図  土砂災害も掲載 来週全戸配布 〈2020年8月21日〉

2020年08月21日 08時30分00秒 | 記事

 浸水範囲や浸水深を明示したハザードマップ


 御坊市は、豪雨災害に特化した洪水・土砂災害ハザードマップを1万2000部つくり、来週から全戸配布する。洪水は県が作成した想定最大規模降雨(1000年に1回の割合)による日高川水系の洪水浸水予想区域図、土砂災害は県が指定した市内全域の土砂災害警戒区域を掲載し、各家庭や地域、職場で活用するよう呼びかけている。来年度から浸水地域を対象にした避難マニュアルづくりも検討している。
 
 洪水は、県が日高川水系で24時間総雨量770ミリ、複数箇所で堤防が決壊して浸水する最悪の場合をシミュレーションした洪水浸水想定区域図をもとに作成した。浸水エリアは従来の100年に1回想定から大きく広がり、御坊市の市街地を中心に市内の河北地区、野口から美浜町や日高町の西川流域、日高川町役場周辺にかけての日高平野全域の広範囲に及ぶ。
 市内の浸水エリアは旧御坊町全域、JR御坊駅にかけての湯川町、道成寺駅周辺にかけての藤田町、野口など広範囲。最も深いところで河口左岸など3~5メートルがあるが、市街地の多くは0・5メートル~3メートル、0・5メートル未満。主な地点の浸水深は名屋地区津波避難タワー周辺で2・8メートル程度、新町地区同で1・8メートル程度、薗会館周辺で1・3メートル程度、市役所周辺で1メートル程度。
「逃げ遅れによる人的被害ゼロ」実現をめざしたハザードマップで、広範囲に及ぶ浸水範囲や浸水深を色分けし、42カ所の指定緊急避難場所を明示するなど分かりやすく利活用されるハザードマップを作成。防災意識を高めるために災害時に取るべき行動、風水害のリスク、わが家の家庭メモ、適切な避難行動なども掲載し、家庭や地域での避難対策に役立ててもらう。
 土砂災害は県が指定した「土砂災害警戒区域」を掲載。急傾斜地崩壊、土石流、地すべりの3種類あり、急傾斜地崩壊は警戒区域90カ所(うち重複する特別警戒区域は86カ所)土石流は警戒区域51カ所(同40カ所)地すべりは警戒区域2カ所ある。
 広報「ごぼう」9月号とあわせて来週から全戸配布する。届かない家庭については、市で用意しているので都市建設課(電話23・5512)へ問い合わせを。


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