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御坊クリーンセンター改築計画改定へ 〈2021年1月24日〉

2021年01月25日 08時30分00秒 | 記事


現施設(写真左)と隣接の新施設建設用地(右)


 御坊広域行政事務組合(管理者・三浦源吾御坊市長)が平成30年度から事業着手している御坊クリーンセンター=御坊市熊野=の新施設整備事業で基本計画の改定を進めている。地元区の要望を受け、現施設の解体工事を前倒しするとともに、人口減による整備規模の見直しを行う。令和8年4月稼動に変更はないが、概算事業費は53億9000万円から増額される。今年度末に改定計画をまとめ、3年度に請負事業者を選定し、4年度から着工する。

 クリーンセンターは昭和63年に竣工。平成6年に浄化槽汚泥専用処理施設を増設。その後整備した汚泥再生処理センターが平成18年度から稼動しているが、老朽化のため、現施設東隣の用地1万8153平方メートル(購入済み)に汚泥再生処理センター(仮称)を建設する。平成31年3月に基本計画を策定し、令和元年度から今年度にかけて生活環境影響調査を実施した。
 基本計画では新施設稼働後も当面、現施設は解体しない方針だったが、地元の熊野区役員説明会等で新施設稼動後、早期に解体工事を行うようにとの要望を受け、新施設が令和8年4月に稼動したあと、8年度中に解体することにした。これに伴い、新施設用地を切り下げて、その際に発生する残土で解体後の用地を埋め立て、同一レベルの敷地に造成するため、解体工事と土地造成工事計画を基本計画に追加する。
 新施設は水処理方式(生物学的脱窒素処理方式と高度処理)と資源化方式(助燃剤化)を採用し、基本計画では計画処理量を現施設の一日131キロリットルから129キロリットルに縮小していたが、計画策定から2年が経過し、人口が減少していることから整備規模の見直しも行い、129キロリットルからさらに縮小する方針。これらの見直しで概算事業費は当初予定の53億9000万円から増額される。
 3月末には改定作業が終わり、4月以降に解体工事等に伴う追加の環境影響調査を実施する。工事は公募型プロポーザル方式で設計、施工、解体などを一括発注するため、6月組合議会で事業費の債務負担行為を補正予算計上し、議決が得られれば7月から請負事業者を公募し、令和3年度末までに選定する。4年度に用地の造成工事を行い、5年度から7年度にかけて新施設を建設し、8年4月から稼動する。

 


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