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御坊市議選、後半戦突入 6人程度が当落ラインで攻防か 〈2019年1月17日〉

2019年01月17日 08時30分00秒 | 記事

 定数14に対して現職12人、新人4人の計16人が立候補している御坊市議選の選挙運動は、早くも後半戦に入った。最激戦地区の旧御坊町を中心に生き残りをかけた激しいデッドヒートを繰り広げており、各陣営とも支持拡大に懸命だ。短期決戦となり、票読みが難しいとの声が多く聞かれ、上位、下位ともに混戦状態が続いている。上位争いは4人程度、逆に6人程度が当落ライン上でしのぎを削っていると見られるが、下馬評も様々で、最後まで予断を許さない。

 13日の告示以降、日を追うごとに熱を浴びてきており、街宣車で候補者名を連呼するウグイス嬢の声にも力が入っている。候補者本人が街宣車に乗り、支援を訴えている陣営、街宣車とは別行動で地元や人通りの多い商店街、重点地域を運動員と一緒に歩く陣営、街頭演説や個人演説会で票を掘り起こしている陣営など様々。年末までは無投票ムードが漂い、出遅れた陣営が多いだけに、一人でも多くの有権者に支持を訴えようと躍起になっている。
 地区別(一部現住所と異なる)に見ると、現職6人、新人3人の計9人が乱立する旧御坊町が最激戦地区。前回まで6期連続で旧御坊町の候補者が涙をのんでおり、今回も最後まで予断を許さない状況が続くとみられる。9人のうち、2~3人は安全圏入りしたとみられ、上位争いを展開している候補者もいる。残りの陣営は当落ラインをめぐりしのぎを削っていると見られ、うち複数陣営は苦戦している模様。前回は落選者4人のうち、旧御坊町で3人が落選している。
 湯川、藤田、野口、塩屋、名田各地区にはあわせて現職6人、新人1人が立候補。まず地元票を固めて他地域で支持拡大を図る陣営がほとんど。4人程度が安全圏、あるいは安全圏入りをうかがい、上位争いを展開している候補者も複数いる。残りの陣営は当落ライン上から安全圏入りを目指し、票の上積みを図っている。湯川、名田両地区は大票田の割りに候補者が少なく、今回も草刈り場となっており、票の行方が読みづらい面がある。
 前評判の高い新人や現職陣営からは「評判が良いと言われるのが一番こわい」と、票の上滑りや他陣営からの切り崩しを警戒。逆に当落ライン上で攻防を繰り広げていると見られる陣営からは「感触は良いが、票に結びつくか分からない」「とにかく厳しい。頑張るしかない」と危機感を持っている。総体的に現職は上位、中位、下位の3グループに分かれ、新人は健闘組と苦戦組に色分けされる。特に下位は最後までダンゴ状態が続くと予想され、1票でも多い票の上積みを図っている。


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