13日告示、20日投開票の御坊市議選(定数14・欠員1、25日任期満了)まで1週間。昨年12月議会で議員定数削減案が否決され、市政史上初の無投票が濃厚だったが、4日に15人目の新人が出馬表明したことで定数を1超過する現職12人、新人3人による選挙戦突入が確定した。8人がしのぎを削る最激戦区の旧御坊町をはじめ、市内各地で生き残りをかけたし烈な票獲り合戦が予想され、上位、下位ともに混戦となりそう。
党派別は自民党公認3人、公明党公認1人、共産党公認2人で、残り9人は保守系無所属。地区別では現職6人、新人2人の計8人がいる(または地盤がある)旧御坊町が最激戦地区。前回まで6期連続で旧御坊町の候補者が涙を飲んでおり、今回も激しいサバイバル戦が予想される。旧御坊町に次ぐ大票田の湯川町は現職1人と新人1人でこちらも票の奪い合いが白熱しそう。野口は現職2人、塩屋町は現職1人、名田町は現職1人、藤田町は現職1人で、各陣営入り乱れての票獲り合戦が予想される。
前哨戦は大詰めを迎えており、早くに出馬表明した新人陣営はあいさつ回りなど精力的に動いているが、無投票を見越して出遅れ感を否めない現職陣営もあり、ようやくアクセル全開の臨戦態勢に入った。組織力のある現職や前評判の高い新人ら数人がトップ争いを展開するとみられる一方で、旧御坊町内など複数が下位争いとなりそう。現職陣営は「油断せず支持拡大を図りたい」「14番目に入りたい」。新人陣営は「票は分からない。全力で頑張るだけ」との声が聞かれ、支持拡大に全力を挙げる。
定数を4人超過した前回は、当選した14人のうち1262票を筆頭に1000票台は4人。900票台は3人。残りの7人が800票台。最下位は806票で下位3人の差は20票程度と混戦だった。次点は699票。落選した4人の得票数合計2043票の行方も注目される。今回は立候補予定者が少なく、全体的に得票数は上がりそう。上位下位とも混戦が予想され、900票以上なら安全圏、800~850票が当選の目安となりそう。昨年12月3日現在の選挙人名簿登録者数は2万78人(男9508・女1万570人)。
立候補予定者は次の皆さん。現職は当選回数順、新人は表明順。
【現職】向井孝行(65)当選8回、藤田町吉田▽西本和明(68)7回、野口▽山本清司(58)7回・自民、藤田町吉田▽山田勝人(44)3回、薗▽平井俊哉(60)3回、塩屋町北塩屋▽村上宗隆(66)3回・自民、薗▽田端卓司(69)2回・共産、名田町野島▽田中数将(41)2回、湯川町財部▽松本隆史(47)2回、島▽小池佐左夫(68)2回、薗▽宮路雅仁(55)1回、湯川町小松原▽松屋久紀(51)1回・自民、野口。
【新人】小川春美(60)共産、島▽芝田学(45)公明、湯川町丸山▽柳岡克子(54)薗。
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