水中ポンプ操作で取水する職員
日高町は9日から、職員防災訓練を開始した。防災力を高めるために平成28年から、全員を対象にして実施しているもので松本秀司町長も初日から視察。職員は土のう作成や水中ポンプ操作など水防活動にあたった。78人を5班に分け、15日までの5日間で実施する。
初日の9日は、松本町長が「なかなか時間が取れない中での訓練で、貴重な体験になる。万が一の際には迅速に対応できるように、今日は最後まで気を引き締めて頑張ってほしい」とあいさつ。
この日は15人が参加。班長を置いて自主的、率先的な活動にし、村崎荘前の産湯海水浴場で専用の袋に10~15キロの土を入れ、1人3袋の土のうを作成。産湯川が増水したとの想定で、4人グループずつ取り組み、作ったばかりの土のうを設置したり、カセットガスボンベやガソリンで動かす発電機を使用して水中ポンプを活用し、取水するなど訓練。作った土のうは翌日、町農村環境改善センター裏に設けている土のうステーションへ備えた。
4月に採用されたばかりの出納室主事、谷光司さん(22)は「発電機を始動させるのも初めてで、うまくいくか不安もあったが、訓練で慣れておくことが大事。対処できるようにしたい」と話した。
最後に松本町長が「発電機をかけるところで少し心許ないところがあったが、今日の訓練を一つの糧とし、防災への心構えを持って対処してほしい。期待しています」と講評した。
防災訓練は一部の職員だけが当たってきたが、松本町長は防災対策を喫緊の課題とし、安心安全の町づくりを掲げており、万が一の際には職員誰でもスムーズに対応することが必要、と全員を対象に平成28年度に初めて実施して3年目。今年は9日のほか、10日、11日、14日、15日のいずれも2時間程度で13~18人の態勢で取り組む。
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