6月2日の田植えに向けて田ごしらえ作業に汗を流す上西さん
印南町の有志でつくる、チーム『印南町移住定住交流会』が移住促進につなげようと、大阪の民間団体と共催し、都会で暮らす子どもらが田舎暮らしを体験するツアーを企画。ツアーには25人(大人13人、子ども12人)が参加し、6月、8月、9月の3回、いずれも1泊2日で実施。田植えから稲刈りまで米作り体験のほか、磯遊び、アユ釣り、どろんこ遊びなど自然を満喫するメニューでもてなす。同会代表の上西幸彦さん(55)は「自然の中での体験を通して印南町の魅力を感じ取ってもらい、印南町がふるさとと思えるよう楽しんで思い出をたくさん作ってもらえれば」と話している。
2年前に大阪市西区の靱公園を開場に開催しているイベントにオフィシャルゲストとして印南町が参加し、会場内にブースを設けて町をPRするとともに西区の区長と日裏勝己町長が実りある草の根交流に向けて語り合ったのがきっかけで、それ以降、靱公園周辺で定期的に開催している土曜朝市に町有志が参加するなど交流を深めている。昨年6月に有志らが「チーム『印南町移住定住交流会』」を設立し、朝市を企画している「京町堀土曜朝市」実行委員会と田舎体験ツアーに向けて協議を重ね、今回「〈楽縁ツアー〉和歌山県印南町たっぷり体験 お米つくり体験がアナタのなにかを『カエル』かも。」と銘打ったツアーを企画。
1泊2日、3回の日程で大人3万円、小学生1万8千円、未就学児は無料で参加者を募集したところ25人の応募がありツアーの実施が決まった。第1回ツアーは6月2日、3日に行われ、参加者は同町羽六地内の田んぼで手作業による昔ながらの田植えを体験するほか、切目王子神社など名所巡りや磯遊び、野菜の収穫体験などを行い、宿泊は農家民泊で田舎暮らしを体験する。
2回目は8月4日、5日、3回目は9月22日、23日の日程で実施。2回目は田んぼの草取り、アユ釣りなどで川や海で遊ぶほか、真妻わさび田の見学も。3回目は稲刈りからナル掛けと収穫体験や山菜採り、みかん狩りなどを予定している。
田植えの準備に取り組んでいる上西さんは「参加した子ども達が印南町をふるさとに思ってもらような楽しいツアーにしたい。そうなれば印南町のPRはもちろん移住促進にもつながっていくはず」と張り切る。移住促進に取り組む印南町は、民間団体による今回の取り組みに「大変ありがたく、頼もしい限り。行政としてお手伝いできることがあれば協力していきたい」と話している。
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