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日高川町当初予算、かわべテニス公園コートのドーム化着手 〈2018年2月28日〉

2018年02月28日 08時30分00秒 | 記事

屋根付きの整備計画に着手するかわべテニス公園の
コート「神和住ガーデン」


 日高川町は27日、平成30年度当初予算案の概要を発表した。昨年5月に就任した久留米啓史町長にとっては初の当初予算。主な新規事業では、かわべテニス公園のコート6面をドーム化するための設計費約3200万円を計上し、2020年度の完成を目指して着手するほか、地域包括ケアシステム拠点施設を誘致するために、土生の旧薬草試験場跡地取得費、南山スポーツ公園の陸上競技場への観客席設置費や役場美山支所の解体費なども盛り込んでいる。

 日高川町の平成30年度当初予算は、交付税で約3億円の減額を見込むなど、前年比1000万円減の総額85億5000万円。歳出の主な新規事業では、かわべテニス公園コート6面のドーム化設計費と旧薬草試験場の用地取得、役場美山支所の解体費と建て替えの設計費、南山陸上競技場への観客席設置、防災センターの周辺整備、シルバー人材センター設立に向けた準備費用など。
 かわべテニス公園のコートをドーム付きに整備する計画は、町村合併の際、平成18年に町が旧3町村区域住民の意見を町施策に反映するため設置した「地域審議会」の川辺地区会議が「地域活性化施策」に沿った審議結果として町に答申。公園北側の6コートに設けた「神和住ガーデン」をドーム付きにするもので、40メートル×107メートルの約4600平方メートルを覆う高さ10メートルの軽量鉄骨製ドームを建設し、全天候型のコートに。平成30年度に設計を行い、国の補助事業(2分の1)と有利な起債を活用しながら平成31年度からの2年間で完成を目指す。
 旧薬草試験場跡地は、昨年9月、久留米町長が地域包括ケアシステム拠点施設を誘致するために用地取得の意向を表明。一部法人から同拠点施設の整備に具体的な提案もあることを明らかにし、町が用地を購入して借地料を課する方針を示していた。
 平成24年に閉鎖した同跡地は、大成中学校南の県道に面した4849・57平方メートル。地元の土生区から同地の購入を求める請願書が出され、当時の総務文教常任委員会が賛成多数で採択し、本会議でも賛成多数で可決した。昨年6月以降に近畿財務局(国)に移管。地元の市町村や県などの公的機関、公的機関に準ずる福祉法人などの機関の意向が優先されるため、町は地域包括ケアシステムの拠点づくり施設の誘致を目指す方向で国に取得の意向を示した。社会福祉施設整備事業用地購入費を計上しているが、財務事務所による土地鑑定のあと、夏以降に町との間で入札が行われ、正式な取得額が決まる。
 南山陸上競技場には、南側本部席周辺に観客席を設置する費用4581万円。すでに解体に向けた設計が完了している役場美山支所の解体費と新庁舎の設計費には約9700万円を計上し、今年度に現庁舎の解体、来年度から新庁舎の建設に着手する。このほか、まもなく本体が完成する小熊の防災センターの周辺整備(避難路)に約7500万円。


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