Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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最終組立てVer.4

2017-01-11 17:54:59 | Benz 280SE

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本日の山陰は数日前の天気予報に雪らしいマークが有ったと思ったのですが今朝の天気予報では一日中曇りの天気に変わっていましたね。
夕方には何やら白い物がチラチラしていた様なのですが・・・。

本日も一日中アトリエにこもって仕事をしていました。
少し前に作ったフロントの海外用のナンバープレートステーはこんな感じでナンバープレートの両サイドに少し見える程度です。
アルミ板で作ったナンバープレートは六角ボルトでこのステーに止めてある様に見えますね。

これも少し前にプラ板で作ったETC(多分)のアンテナです。
取り付け位置はルームミラーの少し右側の様ですね。
ほんの僅かに見えるコードも作ってありますし、このアンテナは実物通りに両面テープで貼付けています。
理由は接着剤でまたフロントガラスが白濁すると嫌だからです。
何度も同じミスはしませんよ(笑)


そして昨日届いたメルセデスベンツ用の木製の展示ベースです。
朝一番でオイルステンを塗って色調を整えております。
白っぽい物には濃いめに、木の色が濃い物は薄めの色を選んで塗っています。
それでも木は同じ色調にならないので使う時に今度はバランスを取る事になります。

少し前にフェンダーアーチの部分に細切りのデカールを貼っていましたがどうも幅が広く感じましたのでここをやり直しました。
デカールは柔らかいので細く切るにも限界があります。
それにこれはモールとボディが直接当たらない様に断面がU型のゴムを被せていると想像していますのでボディからほんの僅か出っ張っていると思うのです。
それならと言う事で1/43のF-1モデルに使う細いビニールコードをクリアーボンドで接着しました。
これなら材質も表面上は間違いでは無いと思うし何しろ細いから見栄えがいいはず。

後側もこの通り細くてスッキリと収まりました。
見た目はこちらの方が抜群に良いと思います。

そして今日のメインイベントです。
左右のドアに付いているミラーを作ります。
と言うのもこのミニカーには左側しかドアミラーが無いのですが、今作っている物は国内でナンバーを正式に取得していますから左右にドアミラーが無ければなりません。
しかし左側のミラーをいくら複製しても右側のミラーにはなりませんし・・・
左右で同じ質感の物を作るには左右とも作り直しになってしまうのです。
まずは取り付けの台座の部分です、1.8mmの洋白線を潰します。

そしてミラーまでのステーを貫通させる為に斜めに穴を開けます。
下側に貫通させた訳は貫通した下側の部分はドアに開けた穴に差し込んで接着する為ですね。

ステーは1.0mmの洋白線をドリルレースでテーパー状に削ったものを差し込んで曲げています。
取り付けはハンダ付けですね。

次はミラー部分です。
このミラー部分はちょっと大変でして前側になる部分は中央が盛り上がった形状になっていますのでフライスを使って洋白の10mmの丸棒の断面を削って加工しております。
割り出し円テーブルで4面が出る様に削っています。

削ったらこんな感じになりますちょうど中央にピラミッドの様な出っ張りが有りますね、ここがミラーの正面側になるのです。

同様にフライスを使って大体の大きさになる様に外周を削っています。
これも割り出し円テーブルを使って削ってやれば同じ物を削る事が出来ますので少しだけ楽ですね、と言っても最終的には手仕上げが必要です。

先程の端面を今度は旋盤に固定して突っ切りバイトで切り離します。
センターがずれているのは実物がそうだからですね。
ここからは手仕上げです。

全体に少しだけ丸みを付ける様に削っています。
形状が整ったら次はステーを差し込む穴を開けます。
裏側まで貫通しない様に注意をします、せっかく洋白で作ったのですから磨いて仕上げたいじゃないですか。

ミラーとステーをハンダ付けして大体の形になりましたね。

余分なハンダをペーパーで落とします。
余分なハンダが付いていますとバフを掛けた時に黒くなってしまうのです、細かな配慮が必要です。

いよいよバフを掛けてミラーの完成ですね。


今日はここまでです。
実はミラー面を作るのに3度(6個)もやり直してしまいました。
ミラーはなかなか難しいですね、明日はいよいよ守備範囲外の物を作りますよ。
明日も頑張ろう〜!