Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ストラトス1号車最終組み立てVer.11

2017-01-28 21:20:34 |  Stratos JeansChicago
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本日も大変良い天気でした。
朝から見える範囲の空は晴れ渡っておりました。
中庭の雪も一昨日の好天と昨日の暖かめの風そして雨とで随分溶けていますが、朝の時点ではまだこんなに真っ白です。
どこかの雪国を思わせる程の雪が残っています。
天気が良いのは良いのですが、天気が良いと夜間がかなり冷え込みます、この所の天気予報を見ますとマイナス4度付近の様ですね。
北海道や東北の方々には笑われるかもしれませんが山陰ではせいぜいマイナス2度くらいでしょうかね・・・昨年は一度だけマイナス6度まで下がった記憶が有りますが自宅の水道が凍って出なくなってしまいました(笑)

この好天を利用してやっておかなければならない事が有ります。
この所の寒波でCafeの暖房に使う薪が底をついてきましたので倉庫から運んでおきます。
どうしても寒いと薪を沢山使いますからね〜ちなみに現在使っている薪は「桜」の木です、煙は良い香りがします。
倉庫の中で軽トラックに積みまして持って来ますが薪置き場のすぐ脇までは軽トラックがは入らないので少しだけ人力で運びます。
これだけ積んで降ろして1時間程でしょうか・・・。
これでまた2週間程は暖かく過ごせます(Cafeの方はです、アトリエでは薪ストーブの恩恵に預かれません・・・笑)

続きまして制作にはいります。
本日のウォーミングアップは展示ベースの板にペーパーを掛ける所からですね。
少し前にウレタンクリアーを塗っておきました、もうカチカチに硬化していますので、320番のペーパーをかけてみました。
中研ぎをしておきますと仕上がりがフラットで綺麗に仕上ります。

全面パーパーが当たって艶消し状態になる様に中研ぎしています。
艶がある部分は凹んでいる部分ですので木が出ない範囲でなるべく均等にペーパーをかけてゆきます。

艶消しのラッカークリアーを塗って仕上げてゆきますが、裏表両面を一度に塗る事が出来ませんから手間はかかりますが片面ずつ塗ってゆきます。
ここまで塗ったら少し加温してみようと乾燥機のスイッチを入れましたが・・・ついに壊れてしまいました。
エラーが出てランプが点滅していますファンが回らないのでハイリミットの温度ヒューズが切れてしまったらしいのです。
この乾燥機は確かサラリーマンだった頃、家内と子供達を連れて島根県益田市に赴任する時に買った物だったと思いますので益田時代が9年程台所の食器乾燥機として使ってから今の仕事で模型用の乾燥機として13年程使ってきましたので今まで22年の付き合いでしたね。
さすがパナソニックです、長持ちしますね〜。
近日中に何か乾燥機を見つけて来ないと仕事にならないですね〜。

さて本業です
本日はストラトスの屋根の上に付いているアンテナを作る所から始めます。
実車の写真を見ますとキットのアンテナとは違った形状の物が付いている様に見えます。
まあ写真はそんなに鮮明な物では有りませんが、雰囲気が違うのです。
現在の実車はアンテナは取り外されて穴も埋められていますので当時の形状は不鮮明な写真から推測するしか方法がございません。
アンテナの下側は少し太く見えますのでアンテナのロッドがコイル状に巻いてあるらしいのです。
ここはなぜ巻いてあるかご存知ですか?
スプリング状に巻く事で車の振動や風などでアンテナの付け根の部分が曲がらない様にしているのです。
金属は一度曲がってしまいますと元に戻す事は出来ますが何度も同じ事をしますと金属疲労で折れてしまいます。
スプリング状に曲げる事で全体で曲がる様に(一部に力が集中しない様に)して有るのです。

コイル状に曲げた部分と真っすぐな部分を作ってやれば問題は無いのですが1/43でこの様な作り方をしますとコイルの中心から真っすぐアンテナが立ち上がる様にするのは至難のわざでしてコイル様に丸めたどちらかの側に寄ってしまうのです。
そこでコイルの部分とアンテナの部分を別々に作ってみました
素材は0.13mmのステンレス線でコイル状にした物は0.3mmのキリの軸の部分に巻付けてコイル状にしたものです。

コイルの部分は
少し引っ張って線と線が離れる様にしてやりますと一層コイルらしく見えます。
両端をカットします。

真っすぐな線をコイル状になった部分に差し込みますとそれらしく見えませんか?
この中央から立ち上がっているというのが重要なのです。
このアンテナはルーフの上に付けられますから360度どこからでも見える訳ですが片寄って立ち上がっていますと見る場所によっては中央からアンテナが立っていない様に見えるのです。
コイル部分の下側は内径が0.2mm外径が0.6mmのアルミパイプを使っていまして真っすぐな部分を下まで貫通させて接着しています。

キットの物と比べてみましょう右はキットの物で丸い玉の部分の上側に穴が有りましてそこに洋白線を刺す様になっています。
今回作った物の方が細くて繊細ですね。
アルミの挽き物は確かに良い感じなのですが大きさ的にもこれが限界の細かさなんでしょう。

最後にアルミパイプの部分に金属リングを取付けておきますと取付け部分のフランジを再現出来ますね。
1号車と2号車に使いますから同じ物を2個作っています。

2号車に先に取り付けてみました・・・如何でしょう?

1号車はまだひっくり返してこの様にアンダーガードを取付けないといけなかったのでアンテナはまだ付けていません・・・

アンダーガードの取り付けが終わったのでアンテナを取付けました。
さすがに0.13mmのステンレス線は細いですね。

続いてドアガラスを取付けました。
キット付属のパーツは傷が多くて使えず・・・アニメセルをカットして使っています・・・が少し汚れていますね。
この後掃除をしておきました。

次はフューエルキャップですね。
これは2号車を作った時に挽きものだけは作っておきましたのでヒンジの部分だけをハンダ付けして作っています。

次はボディ外装の小物達ですね。
コチラはフロントフードの後ろ側の左右でフードを固定する金具です。
取り付け強度を高める為に取り付けピンをハンダ付けしておきました。

取り付けピンを差し込む為に穴をあけておきます。
メタルボディの端の方に穴を開けるのはかなかな難易度が高い作業になりますね。
穴がズレてしまいますとフードを作り直ししなければなりません・・・これはやりたくないですね(笑)

リアカウルの止め金具(本当はゴム製なんですが)も同様に取り付けます。

これでキャッチピンとエアバルブを残して組み立ては完了かな・・・。


明日は展示ベースに取り付けるプレートのデータを作って配置を考えましょう。
ようやく完成が見えて来た様な気がしますね、随分長かった様な気がします(笑)
2月初めには納品で上京する事になるかもしれませんね・・・。


Model Wam 1/45ダイハツミゼット

2017-01-28 12:25:41 | 最近手に入れたキットのご紹介

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次にご紹介するのはこんな箱に入っている物です・・・

さっそく箱を開けてみましょう・・・中身はこんな感じですよ。
タイヤを含む全てのパーツが真鍮のロストワックスで出来ています

Hさんコレクションの一つがこのなんとも珍しいダイハツミゼットでした。
初めてこのキットを拝見した時にこれは何!?と思ったのでHさんに聞いてみました。
まず、素材が真鍮製である事(金ではございませんので・・・笑)
そして古い国産の車のモデルこの車が日本で生まれた時にはまだ1/43模型などと言う物は認知されていなかったはずですよね。
実に不思議なモデルだったのです。

Hさんからお話を伺いまして合点がゆきました(笑)
このモデルは鉄道模型用として作られていたのです。
鉄道模型ではロストワックスで真鍮製の鋳物パーツを作る事は普通の事でして大学時代に鉄道模型を作っていた事を思い出しまして納得した次第です。
そう言えば京都に有った松本模型(確か今出川通の近くに有りました)に足繁く通っていた時にこのモデルか同様なモデルを見ていた様な気がします。
その時はまだ車という対象では無かったです、鉄道模型(蒸気機関車)でしかもHOゲージがメインでしたから余り気にしなかったんですね。
まあスケールは似た様な物なので不自然では無いですね。
荷台の床板の補強のリブまで再現してあります・・・素晴らしい!

インストはこんな感じで、実にシンプルな物ですね。
当時の定価はわかりませんが真鍮のロストワックスですし結構高かったんじゃないかと思います。


Hさんはこのキットをどんな感じに作りたかったのでしょうか!?
僕ならピカピカに磨き出してクリアー仕上げかな・・・
そう言えばエヌエフさんが250GTOを金箔仕上げにする事に挑戦されていますね、今年は金色ピカな仕上げが流行るかも・・・(笑)