Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボンネット/トランクの手直し

2021-02-18 20:32:10 | Wさんの1/18 AMG560SEC
本日の山陰は雪の天気でしたね。
昨夜、帰宅時にはうっすらと積もっていただけだったですが今朝明るくなってから恐る恐る外を見ますと・・・自宅周辺で15cm位積雪が有りました。
普通は自宅周辺で15cmだとアトリエの周囲では20cmくらいかな〜と予想して出勤しました。
出勤途中に水田に居る白鳥を見ますと寒いのに水の中で首を翼の下に入れて寒さに耐えていますね。
水の中にいるのは外敵に襲われない様にだと思いますが・・・寒いんじゃないかと・・・。

出勤しますとまずはスズメの餌やり台までスコップで除雪です・・・
餌をやりますとスズメが集まってきます。
雪に埋もれてしまって餌が見えないので・・・少々危険を冒してでも食べに来るのでしょう。

餌をやったら中にも入らずに除雪機で除雪ですね。
少し慣れてきましたが・・・まだまだ上手に使いこなすという所まではゆきませんね〜。
仕事が荒いです(笑)
駐車場と周辺の道路の除雪完了です。
お昼前までかかってしまいました〜!!

でも、本日時間がかかったのには訳があります
除雪の途中でエンジンが止まってしまいました!
その前にエンジンがハンチングを起こすようになりまして
なんか変だな〜とは思っていたのです
そしたら少したったらエンジンストップです
再始動するためにセルを回しますがかからない・・・
チョークしますとかかるのですがチョークを解除すると止まって今うのでガソリンが薄いと判断しました
が・・・ガレージまでもって帰らないと正確な判断ができそうにない
・・・雪が降っているんですよね。

仕方がないのでCafeに戻ってティータイムです20分ほどおきまして始動しますとハンチングはあるもののなんとかエンジンが始動しましたのでガレージまで自走させました。
と言うのもキャタピラー付きなのでエンジンが止まると ギアをニュートラルにしてもすごく重くて移動が困難なんですよ。
ガスが来ていないと言うことでキャブに続いているゴムホースを外して携行缶にガソリンを出してみましたら・・・出してすぐは出るのですが徐々に出なくなる・・・
これがガソリンが少ない原因かと・・・
ガソリンタンクの空気抜きが詰まっていると判断してガソリン給油口のキャップをはずして見るとガソリンの流れが良くなります。
キャップの空気抜きの穴が詰まっていると判断してゴムパッキンを外しましたら案の定空気穴が詰まっていました。
掃除したら何の問題も無く普通に始動してハンチングも無しでした。
これにて修理完了ですね。
まあエンジンものならほぼなんとかなります・・・これも強みの一つかな(笑)
これらに関する資格は何もないですが・・・


一日中雪は降っていますけど・・・
時々こんなに良い天気にもなったりします・・・雪雲が切れた時にほんの一瞬なんですけどね。



さて本業も進めなければなりませんね〜。
今日から普通に営業なので・・・ここからはキッチリ切り替えて仕事をします。
定休日の様にグタグタグータラしていませんよ(笑)
まずはボディの筋彫りを掘り直しています。
高いミニカーと安いミニカーの違いわかりますか?
最近のミニカーは版権を取りますと有る程度自動車メーカーさんから3Dのデータを出してくれたり、技術の進歩で大きな物でもスキャン出来る3Dスキャナーが有ったりしますから形状が大きく違う事は無くなっていますね。
どこに違いが出て来るかと言いますと部品点数の数と筋彫りの処理でしょうかね〜
先日のオートアートは比較的筋彫りが深く細いのですが・・・こちらのミニカーは筋彫りが浅いのですよね。
しかも幅が広くてダルイ形状です(笑)
取り敢えず筋彫りやパネルラインの部分を掘っておきましょう。
まあ掘っただけではダメな部分も有りますが、やらないよりもやっておいた方が良いですね。

ドアの後側のパネルラインですが・・・
これも掘っておきましょう
この部分から下側は樹脂製のボディパネルになっている様ですね。

Aピラーとフェンダーの間の筋彫りも掘っておきましたがAピラーの部分にレインドリップの筋彫りが有るのですが・・・
何と途中で消えてなくなっています・・・。
これも掘っておかないとね〜

掘っておきました。
と言ってもそんなに深く掘れないですからね。
後で困らない様に・・・って感じです。
メリハリが無いとね見た目が良く無いですので。

バンパーやボンネット/トランクを乗せてみて確認しています
次はトランクの加工かな・・・

実車にはトランクの後側にハイマウントのストップランプが付いていますがこのモデルにはモールドが有りませんので掘り込んでおきたいのです。
ただしメルセデスのマークも同じ位置関係で付けられますので大きさの関係を良く把握しておかないといけませんね
メルセデスのマークはエッチングで準備してありますのでそれと大きさが同じになる様にマスキングテープを切って貼付けておきます
その上側にハイマウントストップランプが来ますので・・・
ちょっと寸法が厳しい事はよくわかりますよね。

フライスを使ってハイマウントストップランプが入る凹みを掘っておきましょう
この溝があればランプ自体は塩ビ板を切って塗れば簡単に出来ます。
もしこの凹みが掘れない場合はハイマウントストップランプが飛び出してしまいます
もし、塗装かデカールで作るなら立体的な表現にはならないのです。

次はボンネットですね。
ここにも安いミニカーが・・・・(笑)
グリルは貫通していなくてね、どうもこれが許せないので糸鋸を使ってザックリと切り抜いています
何故フライスとかリューターを使わないのか・・・
フライスは使えない事は無いのですがボンネットは複雑なRを持っていますのでフライスに固定する方法を考えないと良い仕事が出来ません。
また機械は確かに便利なのですが使用方法を誤った場合その被害は大きな物になりますからね・・・。
ではリューターではどうなのか・・・全てを削るのは時間がかかるのです。
なのでこの様に一旦糸鋸で切っておいてから穴を拡大してゆくのにリューターを使っています。
ダイキャストはアルミ合金なので刃物にまとわりつきやすくて難儀しますが・・・(笑)

次はグリルを抜いています
このグリルですが・・・中央にメルセデスのマークが有りますので一旦全体を銅で蒸着メッキしています、その上にクロームメッキを掛けてあるんですね。
そしてメッキの必要でない部分をセミグロスブラックで塗ってあるのです。
なので表からスリットを抜こうとしますとタガネで掘る事になりますが結構固いのですよね。
なので裏からプラスチックを削って薄くしておきまして最後のとどめをタガネで掘っています。
まあそれでも結構やりにくいですけどね。

勿論裏にもメッキが有ってそれを削りますと黒いプラスチックが出て来て・・・さらに削りますとうっすらと銅メッキが出て来てきます
こうなったらもう皮一枚しか無いのでここでタガネの登場ですね。

苦労して中央のマークの部分も貫通しています
ここは取り付けの為に厚みをそのまま残したいのでちょっとだけ掘り込みが厄介なんですよね。

さてボンネットと合わせて見ました
接着は中央の部分と両サイドの部分ですね
この部分だけは厚みを最初のままに残してあります。

何故こんなに回り道をしてグリルを貫通させたのかと言いますと・・・
実はこのグリルの奥にはラジエターと電動ファンが有るのです。
このミニカーですがボディに一体でこの電動ファンのモールドが有るのですよね〜
ダイキャストでそんな部分まで再現するのはなかなか骨の折れる仕事だと思うのですが・・・グリルが貫通していなければボンネットを開けないと見えないのです。
しかもボンネットを開ければこの部分が貫通していないのも見えてしまいます。
せっかくなのでこの部分を貫通して見える様にしておきたいと思うのは私だけではないと思うのですよね。
多分お客様も同じ気持ちではないかと・・・(勝手な思いですけどね)

次はボンネットのトップに付いているメルセデスのエンブレムを削っています
位置関係がわかる様に少しピンバイスで凹みを付けておきました・・・


さて次はボディ関係の形状を調べてエアロの制作を進めたいですね。
雪は今日までみたいなので明日は晴れるかな〜。