Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フォードピックアップはリアのアオリ板を修理します

2021-01-21 20:50:14 | ミニカー修理
本日の山陰も天気が良くて最高に気持ちの良い天気でしたね。
中で仕事をしているのが勿体無い位です

今日は出勤後に再び畑です。
上にも書きましたが天気が良いのでその分朝は放射冷却で冷え込みました。
ですが・・・畑の作業は待ってくれませんので・・・今日からタマネギの施肥です。
1月中に行なわないといけないので・・・時間が無いのです。
ただでさえ本業と厨房係で時間が無いのでね・・・急ぐよ〜!!って感じですね。
朝一番ですと当方の畑はまだ霜が降りていましてタマネギも雑草もマルチを張った土の部分までカチカチに凍っています。
指で土を押してみますが・・・コンクリートの様に固かったです。
それでも施肥をしました・・・やっていますと少しずつ日が当たってきましてどんどん霜が溶けてゆきます。
感動的な早さですよ〜!!

本日の予定はタマネギ畑の2/3程を済ませようかと思っていましたが・・・
お客様がいらっしゃったので後少しを残してタイムアップですね。
まあ残りは次のチャンスに行ないましょう・・・今夜からまた天気が悪くなって雨が降る様な予報が出ていますが・・・
きっとチャンスは有るはずです・・・。

本日の本業は・・・
一昨日のピックアップトラックの修理の続きになります
フロントのバンパーはショップさん経由で運送屋さんに請求させていただきました。
が修理はまだ終わらないのです。
リアの荷台のアオリ板の左ヒンジが破損しています。
これは客様も了解の上でご購入になったらしいので・・・どのみち当方に修理が来ることになっていたのかもしれませんね〜(笑)
壊れていたのはこの部分です・・・元の形状がよくわからないかもしれませんが・・・。

元の形状につきましては右側の形状をご覧いただければよくわかるかもしれません。
アオリ板の下側にサイドからピンが打ち込まれていましてそのピンを中心にアオリ板が開閉する構造のようですね。

右側のピンを抜きました
このピンを抜くという簡単そうな作業が緊張するのですよね
ダイキャストという金属は割れやすくこのピンのように差し込まれた部分に抜け留めのローレット加工がしてある場合抜くときに左側と同じく穴の周囲が崩壊してしまう場合が多いのです。
今回はなんとか抜くことができましたが、いつも抜けるとは限りませんからね。
ダイキャストの建機の塗り替え時に何度も経験しておりましてね〜勉強になりますね。

アオリ板の形状は・・・
このように穴があります
左側はこの穴の周囲が崩壊していまして無くなっていますのでなんとか作らないといけません
強度もある程度必要ですから難しいところです。

そして厄介なことがもう一つ
このアオリ板ですが壊れた時の衝撃からか・・・曲がっているのです。
ダイキャストはアルミの合金なのですが曲げることに対しては脆いのですよね
ポロッと折れてしまうことが多いのです
この部分も裏から叩いて直そうとしたらしくアオリの内側には叩き傷が残っております。
それにしてもこの曲がっているのを直さないと先に進めそうにないですね。

こちらが叩き傷です
外さずに直そうとしたのでしょうか・・・!?
どこの誰が直そうとしたのか??ですけどね。
叩いたって治りません

曲がった部分をバイスにくわえて直します
一度に力を加えますと割れてしまいますので慎重な作業が求められますね。
今日二番目に緊張した作業です・・・(笑)
折れてしまうこともお客様には申し伝えてありますが・・・折れないに越したことはありません。

95%くらいは元に戻りました
この後もう少し頑張って大体うまくいったかな〜
折れなかったのが最大の成果です。
ダイキャストの質によってはポリッという音とともに折れてしまいますからね〜
何度も折ってしまった経験がありますから・・・力のかけ具合やどこまで追い込めるのかはたくさん経験しています
次はなぜかプラスチックの丸棒を削っています
1.5mmにしたいのですよね〜
リューターにデザインナイフの刃を当てて削っています

先程削ったプラ棒の1.5mmをアオリ板のピンが刺さっていた部分に瞬間接着剤で接着しました。
意味がわからない人は必ずこの先をお読みください(笑)

アオリ板の欠けて無くなった部分に盛るのはこの樹脂です
エポキシ系で硬く強度があります
実車のエンジンのアルミブロックを補修する際に使ったりする樹脂ですね。
(こちらは硬化剤です)

先程接着したプラ棒の周囲に巻きつけるように盛ります。
というか盛っておいて後でテープを巻いています
理由は表面張力なんですよね
プラ棒の周囲に何もないと柔らかいパテが丸くなりますよね。
そうしますと円柱状にパテを盛りたいけど角の部分が丸くなってしまい整形した後にもう一度角の部分を盛らないと綺麗な角が整形できないのです
なのでテープを巻くことでパテの角が丸まる事がなくパテ盛りが一度で済みます。
ポリパテでも同様の方法が使えますので試してみられたらいかがでしょうか?
プロは時短が好きなんですよね(笑)

次は旋盤で何か削っています
素材は真鍮ですよ

リューターにくわえて角を丸めています・・・
わかりましたかね〜??

これですよ!!
無くなってしまっていた左側のヒンジのピンですね
流石にローレット加工はしていませんが・・・

外したピンもついでにリューターにくわえて掃除しておきましたよ。

硬化した後テープを外しますと・・・
カチカチに硬化して・・・強度がありそうですね。

荒いペーパーやデザインナイフなどを使って整形します
左右が同じ形状になるのが目標ですね

裏側の叩き傷もサンディングしておきましょう
最終的にはパテが必要のようですね〜。

デブコンで埋めたプラ棒の部分に穴を開けます
この穴は真鍮で作ったピンを差し込む部分ですね
なぜプラ棒を埋め込んだのかと言いますとプラ棒は柔らかいのでドリルを立てた時に周囲がデブコンで硬いのでキリがズレにくいのです
最終的にはこのプラ棒はドリルの刃で削られて亡くなる運命だったんです。
穴を正確な位置に開けたいのと
ダイキャストの部分は片側にしかないのでキリがズレやすいのでこんな方法を取ってみました

少し穴が大きめですが接着するので大丈夫じゃないかな〜(笑)

ピンの目処が立ったのでアオリ板の裏側をパテ埋めします
ここも綺麗に仕上げたいですからね〜。

これで次は塗装に移れますね〜


明日はアベさんを中心に進めてゆきます
あと少しで完成しそうなんでラストスパートしたいですね。