Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ステップの部品を取付けて完成です

2020-05-14 21:31:07 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰も良く晴れて暑い一日でしたね。
今シーズン2回目のエアコンのを始動しました〜!!
私のアトリエは狭いし換気が良く無いのでついついエアコンに頼ってしまいがちですね〜
まあ塗装とかの時には湿度管理が出来て良いのですけどね、全部、全ての面で良いというのは難しいかもしれません。

本日も朝から本業をしております。
昨日、塗装した足下マットに踵が当たる部分だけゴムのマットで補強してありますのでそのゴムの部分を接着しました
この部分はマットと一体ではなく質感も違いますから塗装での表現ではなくて鉛の板にタガネを使って溝を入れています。
タガネと言っても模型用の超硬タガネでは無く板金工作用の物で鉛の板に当てておきまして金槌で叩いて曲面を生かした仕上げとなる様に工夫しています。
超硬タガネでスジ彫りを彫る様な加工をしますとどうしてもカクカクした表現になってしまうので加工方法を変えてあります。
この後でマットの角の部分のステッチが角ばっていて柔らかい感じがしないので多少筆でタッチアップしてマットらしい柔らかな感じを追加してみました。

それを早速車内に敷いてみましたよ。
如何でしょうか?
何となく雰囲気が出て来た様な気がするのは私の贔屓目でしょうか??(笑)
このマットの取り付けですが・・・ここは後で変更になる可能性が有りますので薄い両面テープを使って固定しています。
接着してしまうと外す時には壊す時になりますから・・・そのとき僕はもう模型を作っていないかもしれませんが・・・先々の事を考えますとこの車のオーナーさんは僕よりも少しお若いので例え同じ年齢まで生きられたとしても長生き出来るはずなのです。
どなたかに修理してもらえる様に敢えて両面テープを使っています(笑)

さてもう少しで完成しますが・・・
もう一つ作らなければならない物が有ります
ステップの上に付いているアルミのプレートなんですよね。
車に乗降りする時にどうしてもステップの部分に靴とかが当たってしまうのでここの塗装を守る為にアルミのプレートが付いているのです。
その部分にジュリエッタと言う文字が入っているのでここはデカールを作って置きます。

そしてこのアルミのプレートを作る為に0.3mmのアルミ板で試作品を作りましたが・・・
何とドアと干渉して使えなかったので廃棄しました。
と言うのもこのミニカーのステップはダイキャストミニカーの宿命でボディの下側の絞り込みがほとんど無い構造なのですよね。
何故かと言いますとダイキャストは金型を必要としますからボディの下側を絞りますと中型を分割式にしない限り抜けないのです
無理をしますと型を痛めたり作ったボディが壊れたりしますからダイキャストミニカーの宿命なんですね。
それを解消する為に内装を作った時にフロアの両サイドのステップの部分をプラの角棒で作り直していましたよね。
その部分にかろうじてステップのアルミプレートを付ける事が出来るのです。
でもドアに干渉してしまう部分も有りますからステップのアルミ板は0.1mmで作り直しました。
でも0.1mmのアルミ板でもウレタンクリアーで塗装をしますとドアを開けたり締めたりしますとクリアーの表面に薄らと線が入るのです(笑)
なので無塗装でデカールだけを貼ることしか出来ませんでした。
でも無いよりも良いかな〜(笑)

展示ベースの上に乗せて位置を確認します
僕の場合は何もプレートが無い場合は中央より少し後側ですね。

そして展示ベースに固定用の穴を開けまして
この作業は結構緊張するのです。
穴を開けるのを失敗したり場所が違ってしまいますとその展示ベースは使えなくなってしまうんですよね・・・高価な展示ベースが・・・。


そしてもう一度展示ベースから外しまして
作品の写真を撮ります


この後特製の桐箱に入れて納品を待つ事になります。

今回はお客様が大阪という事も有りましてまだ緊急事態宣言が解除されていません(5月14日のお昼の時点で)のでバスや電車を使って納品させて頂く事が出来そうに有りません。
現在納品に関してはご相談中とだけ申し上げておきましょう。

明日はブログを印刷しまして先にお客様にお送りする予定です。
楽しんで下されば嬉しいですね。