Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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サスペンションの制作Ver.1

2019-05-13 21:04:34 | Ford Model T Truck
本日の山陰も薄曇りです、まあ青い空は見えていますにでデジカメで写せば青空なのかもしれませんね。

本日は四国の愛媛県宇和島市からKさんがFerrari Rossaの納品でお越しになられました。
奥様もご一緒にいらっしゃいまして出雲大社にお参りをしてから当アトリエが有る島根県安来市まで来られた様です。
日帰りらしいので余りゆっくりと出来ないかもしれませんがお時間の許す限り山陰を楽しんで頂きたいと思います。
このブログを更新する頃には無事にお帰りになられたかな〜?
Kさんお土産まで頂戴し誠に有り難うございました。

また今日から春の交通安全週間という事で安全協会安来支部として朝の通勤時間帯に立哨してきました
旗を持って道ゆく人にガムやティッシュをお配りして交通安全を呼びかけています。
まさか私がそんな事をしているなどと思う人はいないでしょう(笑)
まあ田舎で生活していますが・・・ささやかな社会貢献です。
60歳目前ですが一人で育った訳では無いですからね。
(ちなみに写っているのは私ではなく対角線上に立っていらっしゃった方です写真が小さいし携帯のカメラなのでピンボケですね・・・修正しなくても良いので丁度良いかも)


さて本日も制作をご紹介してゆきましょう
また旋盤で何か削っていますね〜
リアのホーシングを削って作ります
またクローム仕上げにするかもしれないのでここは洋白で作っておきます
テーパー削りをしていますね。

こちらは中央の膨らんだ部分
この中にデファレンシャルギアが入りますそして最初に削っていたテーパーの付いた部品ですがこれを取付ける為に中央の丸い部品の側面に穴を開けています
左右の車軸を真っすぐに配置したいので中央に1.5mmの真鍮線を通します。

まだ組立ててはいませんが・・・仮組しますとこんな感じですね
中央に真鍮線が通っているのがわかりますね〜
仕上った時の色を想像して作りますがこの時点ではっきりしない部分は先手を打っておく事が必要です。
例えばクロームのしたい部分はなるべく洋白で作って置くとかね・・・。
メッキの方が都合が良い場合は真鍮でも良いのですけどね。

ハンダを流しました
中側まできちんとハンダを流す為にハンダゴテを当てておく時間が長くなりましたのでハンダだらけですね〜
まあこれは十分想定内なんです

リアアクスルにタイヤ/ホイールを組み付けてみます
とっても接着剤は付けずに仮組ですね

デフケースの後側の部品を作ります
この中にはリングギアという丸いギアが入っていますので半分は丸い形状をしています。
半分は平たい形状の事が多いのでフライスで削り落とします。
もちろん古い時代の車ではここが半球形の物も有りますがデフオイルの量が多くなってしまうので比較的新しい時代の物は半分は平らな形状になっています。

半球形の部分に黒い点が一つ・・・
ここには穴を開けておきます
デフオイルの給油口なんですよ
普段はここにボルトが入れられて閉じてあります。
ドレンは一番下の部分に付きますが給油口は少し高い部分になる様になっていまして、この穴まで一杯に入れるのが適正な量になります。
まあそれ以上は車載になっている限り入りませんけどね。

ホーシングに仮組です
これでいつも皆さんが良くご覧になる!?物になりましたね。
でもまだ前側のデフキャリアーになる部分を作らなければならないのです、しかもそちらの方がず〜っと難しく面倒なのです。

さて難しい作業は後にして・・・いや元へ!
早く4点着地をさせたいのでフロントの足回りを先に作りましょう
1.5mmの洋白線を折り曲げてフロントのアクスルを作ります
出来るだけフロントを下げたいので折り曲げ量が多いですね
曲げる量が多いと地面に着いてしまうと走行する事が出来なくなりますのでホイール・タイヤと相談しながら折り曲げます。
そのアクスルにリーフスプリングの留めを付けます
これもまた洋白です
フォードのT型のフロントサスペンションは普通のクラシックカーと違う1本リーフなのでそれを再現しておきます。
と言うのもここを普通の2本リーフにしたらその特徴が生かせなくなってしまいますからね。

フロントサスペンション用のリーフスプリングを作っておきましょう
今回はT型フォードに倣って横置きなので1本でいいですが、厚みが出ない様に気をつけなければなりません
両端のマウント部分は重ねてあるスプリング側にしておきますと全体の厚みが薄くなりますので車高を下げることが出来ます
中央にはフレームのに取り付けるためのボルトを植えておきます

何枚か重ねたリーフスプリングがずれない様に金具が付いているのが普通なので金具を作っておきます。

スプリングはこの様な位置に配置いたします
両端はアクスルに止めて上側の中央はシャーシ側に留めます
この状態ではスプリングが100%の機能で動作できないのですが・・・昔はこれで良かったんですね。

この構造のリーフスプリングでは前後方向の位置決めが不明瞭になるので後ろ側からロッドを伸ばして位置を決めなければなりません
その取り付けステーをアクスルに取り付けましょう
まずステーを取付けますが強度を考えますとアクスルに切れ込みを入れて洋白板を差し込んでハンダ付けします

左右に2つずつステーをつけますが一度に2つつけるのではなく片側ずつそれも1つずつ取付けてゆきます
あせって作ると結果が良くないことが多いのでね・・・


明日も続いてサスペンションを作りましょう。
下側が決まらないと上側が作れないのでね・・・
明日は休みですが引き続き楽しみましょう。