kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

横断歩道にもメロンパン

2022年08月07日 | 生活

             

今日は友達の命日です

2020年の8月7日

空に帰りました

二年の歳月は

彼と遊んだ記憶を

しだいに消してゆきます

大きな出来事でも

時間とともに

慣れてゆきます

環境の変化にも

身体の変化も

知らずに

受け入れ

当たり前になってしまう

興味が薄れてしまいます

次々に起こる出来事で

手仕事の量が増え

以前の手仕事のことを

忘れてゆく

忘れないために

月命日があり命日があり

平和記念日や終戦記念日

結婚記念日 誕生日

があります

けれど最初のそれと

何度目かのそれとは

まったく違ったものになっています

慣れてくる

のあとには

忘れてくる

があり

忘れないために

いつも目に見える形で

自作の碑を作り

手を合わせ慎み

あるいは喜び合い

毎日が過ぎてゆく

よく「今食べているものが4年後の細胞を作っている」と

言われます

または「人間は食べ物でできている」と

博物館学者の

犬塚康博氏が言って聞かせてくれました。

今、世間は騒がしい

パンデミック(コロナ渦)、

ウクライナ侵攻、

台湾危機、

旧統一教会問題、

温暖化のリアルな高温の夏、

これからどうなるんだろうと思うと

不安で気落ちすることばかり

けれどきっとこう考えた方が良いと思います

「今などない 今をこしらえたのは 過去のありようだ」

さらに

「未来などない 未来をこしらえるのは 今のありようだ」

となります

未来に不安を持ったりしてもしょうがない

今をどうするかで未来が決まるだけでです

犬塚康博氏はこうも言いました

「過去の書物を読むことで未来が見える」

ーーー

当たり前ですけれど

当たり前を

『慣れる』ことで

忘れてゆきます

ありがとう、とあれほど心の底から思っていたのに、

今は、ありがとうの気持ちさえ忘れている自分がいます

ーーー

今日は友達の命日でした

彼の笑顔の写真が残っていて

それを見ると

空に帰ったことも嘘みたいです

ーーー

『自分諺』を適当に帰り道

作って彼に聞かせると

彼は大笑いしていた

そんなことばかり覚えています

『横断歩道にもメロンパン』

彼はその時点で笑う

「この諺はね、普通だったら、横断歩道に落ちているはずがないメロンパンが落ちている。これは

《いつもだったらあり得ないことも、時として起きるものだ》っていう意味です」

そんなことばかり言って

僕らは笑っていました

いい思い出です

またどこかで会ったら

笑わせようと思っています

友達さん、ありがとうございました

今でも、友達です


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蝉の背中に乗っかって | トップ | パイナップル教授 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿