kotoba日記                     小久保圭介

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出口

2013年10月09日 | 生活
雲は
台風の方(北西)に
向かっていた
援軍のように
まっすぐな忠誠であって
迷いなく
台風に向かった

道で生きようとする虫を
植え込みに運ぶ

紫色のお守り
道には何かが
落ちており
タイヤに踏まれるのも
忍びなく
拾ってみると
白川郷 諏訪大社
と記されていた

帰路
現れぬ持ち主を期待せず
神社に寄って
古札入れなく
しかたない
本殿をはじめ
たくさんの社に参拝し
結局
氏神神社に
白川郷 諏訪大社のお守りを
返した
落とした人が
気落ちしていませんように
と祈るだけの
ゆとりは
どこからくるのか
わからない

銀杏の実
落ちる



---

年配女性がわたしに言う
「源泉徴収を送ってくれって電話で言っても送ってくれないんだなんて!」
彼女の怒りは
出口を求めて
役所までゆく途上
こぼれてしまって
わたしに出口を求めはしたが
答えた言葉は
最短三文字
「ひどい」
ちっとも
ひどいとは
思わなかったけれど

出口は
彼女の赤い口を
見ていた

---

人間が生まれた
人間が死んだ
人間が生きた

台風が消滅しました
熱帯低気圧になりました
豆粒になりました
あの援軍の雲の
行く末

パッと晴天 15:00
陽光
夏の如く
強く照り
季節
消滅

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