kotoba日記                     小久保圭介

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CRAZY?

2007年09月22日 | 生活
やっと土曜日。
僕らは日曜しか休めないので、
やっと土曜日。

空が本当にきれいで、
オジと空を見ていた。
「空に書く」が新聞でとりあげられたり、
いろいろな方から好評を得たりで、
うれしい限りです。
オジは言う。
「俺なら、自由と書くな」
と空を見て言う。
「朱色で大声出して書くな」
とオジは重ねる。
そこに、黄色いジャンパーを着た顔なじみの娘さんが通ったので、
「空に文字を書くとしたら、どう書く? 何書く?」
と訊くと、
「愛、かな」
と娘は言った。
「彼氏とうまくいってないのか?」
とオジ発す。
娘、笑いながら
「そんなことないです」
と返す。
「愛」なんて恥ずかしくて言えないような感じですけど、
彼女が言うと、本当に自然で、とても気分が良くなりました。
そして、
「みんなに、愛を、って」と娘は付け加えて、
それが彼女の「愛」です。
自然体で言うので、さらに気分が良くなりました。
質問した人がこんな人で本当に良かった。
僕はかなり感動してました。

ほどなく、中日ドラゴンズの帽子を被った外国人の青年が、
デジカメで町を撮っていて、
その彼女らしき日本人が、母親みたいに青年の無邪気を見守っていました。
オジと僕は空を見て、ハイになっているので、
会話。
「空に何て書く?」
と彼女に訊くと、
「えー」
と言うばかり。
「パッと浮かんだことばは?」
と言っても、
「うーん。。。」
と言うばかり。
「じゃあ、彼は?」
と訊くと、
なんやら、フランス語みたいな英語みたいな感じて、
彼女が彼に訊く。
「それはイメージの話か?」
と彼。
「そうだ」
とオジ。
それからまたずいぶん時間が経ったあと、
「クレイジー」
と言う。
「クレイジーと書く」
と彼は言ったらしい。彼女の通訳では。
そしたら、
「わしらのことか?」
とオジが訊く。
「いや、違う」
と僕。
クレイジーには、狂気の他に、もっと意味があるはず。
彼はフランス人?
と彼女に訊くと、
ドイツ人だという。
なんでも日本に来て(観光で)、
カルチャーショックを受けているという。
さっきもビルばかりで、
「空の谷間だ」
と言っていたらしい。
だから、空に書くのは、
「クレイジー」
でもあったのだ、と彼女は説明した。
つまりは、空が小さすぎるのだろう。
ドイツと訊いて、
僕は映画監督のベルナーさんとか、友人の宮嶋哉行さんを初め、
ドイツで活動したりする
音楽家のミサちゃんとか、映画監督の茂木さんとか、そういう話を彼女としていて、
彼女もいわゆるそういう現代音楽系とか現代美術とかが好きそうなので、
短い時間で話していた。
彼がドイツ人だ、というだけで、
そういう話をする僕は、エッチである。
それを恥じることに気づかされたのは、
オジの存在でした。
オジは、彼らにこう言った。
「あんたたちはわしらに会ってラッキーだ!」
と豪語したのだ。真顔で。
その凄さといったら、固有名詞を隠れ蓑としての、
自己主張は簡単に吹っ飛びます。
そう言われた彼らは、本当にハッピーそうです。
そして記念撮影。
彼を挟んで、僕とオジはVサイン。
「じゃあ、最後はぷぷぷい、で」
とオジが言う。
「やめてくれー」
と僕は言う。
でも、恥を忘れた僕ら四人は、
知性も教養もくそったれ、とばかり、
「ぷぷぷい、ぷぷぷい、ぷぷぷい、ぷい!」
と3回やって、拍手した。あほだ。
ドイツの若者も、マジでやっていた。
英語がもの凄くうまい彼女も、マジでやっていた。
やっぱり、オジは凄い。
オジは存在する件p作品だ。
エネルギーが凄い。勿論、のぼって行くとき、
羞恥心はない。
そして去ろうとする彼らをまた呼び止めて、
世界平和の意味の、手話をオジは伝達して、
それでやっと彼らは僕らから解放されたのでした。
「オジ、あの人達さあ、何で来た道戻って行くんだろう?」
彼らは東から来て、西に向かっていたのに、
ぷぷぷい騒ぎで、混乱(クレイジー?)して、
新たな道を進む力を失い、来た道、安心できる道を、
本能で戻ったというわけか?
「さあなあ」
とオジは言った。

「空は我々の親だもん」
とオジは言った。
「悪い言葉は書けない」
と言った。
「クレイジー」は、さておき、
「自由」も、「愛」も、
概念です。
そして、「自由」も「愛」も、
本来、日本にあった言葉じゃない、
と思いました。
それでも、
オジは、「自由」と空に書くと言うし、
黄色いジャンパーの娘も、
「愛」と空に書くと言う。
僕だったら、何て書くだろう、
とずっと考えて、
「言葉」と書くだろう、
と思いました。
でも、それが「自由」とか「愛」という字より、
本物ではないことも知っているので、
いつか、ちゃんとした言葉を見つけてみたい。
その言葉が、「言葉」であったなら、
本望なのです。


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2 コメント

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Unknown (小久保圭介)
2008-03-06 20:27:12
いやあ、こちらこそ、
いろいろありがとうございました。
確か、去年の今頃、
オジと花をこしらえていて、
よくのぞき込むようにして、
花を見ていましたね。
いつも、笑顔をありがとう。
オジ共々、感謝しています。
コメント、ありがとう。
また遊びにきてください。
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Unknown (ジャンパー娘。(ジャン娘)笑)
2008-03-06 00:44:48
黄色いジャンパー娘です☆
コメントが大変遅れまして、本当にすみませんでした;

こんな私をネタにして下さって、ありがとうございます☆
やっぱり自分のことが書かれていると
恥ずかしいですねー(*'-'*)エヘヘ

もうスグお別れなのは寂しいですが、
これからも小説とブログの更新頑張ってください☆
私も一人でも多くの方に『愛』をくばれるように
内面を磨いていこうと思います!
また遊びに来ますね(●^∀^●)♪


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