kotoba日記                     小久保圭介

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春一番21

2008年05月04日 | 生活



今日の最後を飾るのは、
いとうたかおさんでした。

ペケの歌う「シンクロニシティ」は、
会場をシーンとさせました。
僕もシーンとしました。

もう空は、
暗くなりかけています。

ペケは本当に歌がうまい。
ペケが歌う時、
自分流のお経を、
ペケが唱えているような、
気分になる時が、僕にはあります。
何度もお経を唱えることで、
その響きは、
言葉を、
音階を、
声を、
空に消し、
空にビジョンのみ、現出させるように思えます。
いずれにしても、
その響きを聴くのは、
僕の側の問題であり、
もっといえば、
体の皮膚の感受性が、
いかに訓練されているか否かが、
問われているように思います。

アンコールで、
「からだひとつが頼りの人達は」
が歌われる時、
ステージ前で、
老人が踊っていました。
痩せて、小柄で、
肉体労働者が着るベストを着ていました。

自然である体が、
自然である花や、
木、風や雨、
火や太陽、
砂ぼこりや、
空に、
体が、
交わる瞬間、
ペケの響きが、
まず声になって聞こえ、
次に音階になって聞こえ、
最後に、言葉になって聞こえます。
そしてまた、
言葉も音階も声も、
空に消え、
目には見えない、
景を僕は描くのです。
それは想像力なんてもんじゃない。
そんなちゃちなもんじゃないです。

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