kotoba日記                     小久保圭介

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言葉について

2020年03月02日 | 生活
あの方の
苦の道について
思う
今頃
どこでどうしているのだろう

伊賀忍者



ななめに
道路を渡り
トラックのタイヤに踏まれて
終える
その一部始終を見ていた

この地にきて
あの空に帰る

虫も人も同じ

さっきまで
触覚を働かせ
動いていた
自然界の生物は
あっけなく
動かなくなる

そして
漂う
微生物の餌になり
命を繋いでゆく
循環の輪に
入ったのかも知れぬ
ご苦労様でした
と言ってもいいのかギンズバーグ

死ぬことに
未だ意味を探す
あさましさよ

『殺処分』
という言葉について

人類は前頭葉を発達させ
大きな脳を獲得し
地球の生物の頂点に君臨する

殺処分という言葉を作って
人類が生き延びるためにのみ
他の生物の命を大量に消す

日本語はもっと
豊かであったはずだ
どうして
こんなに
下品で劣悪な言葉が
横行するようになったのか
それは
人間の心のありようが
そういう言葉を生みだし
安易に使うことに
抵抗も躊躇も失い
言葉は世界と比例して
汚く
お金だけの価値しかない人々は
下品な言葉に鈍感になり
<やり過ごす>こと
だけを得た

発展途上国には
食品ロスという言葉も
殺処分という言葉もない
自然という言葉もない国がある

人が生きる
ということ
人が言葉を使うという
こと

だからこそ
作家は
代名詞となる造語を作る
必要がある
肝に銘じる
その前に
心を戻し
整えることから
始めなければいけない

作品とは
作家の生活の姿勢が
見事に現れるのだから




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