kotoba日記                     小久保圭介

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素手はおそらく雨に濡れ

2013年10月18日 | 生活


まだここが
土くれであった時
秋だったか
冬だったか
冷たかっただろう
雨が降っていた

ふいに
もらった
手袋
渡された
真新しい手袋

素手はおそらく
雨に濡れ
見かねて
渡された
真新しい白い手袋

そんなことがあった
思い出して
見あげていた
大きな高い
建物
道一本
北にゆけば
由来があるだろう
小さな神社があって
そこは池

菩薩たちが振る舞い
「月曜おじさん」

盲学校の弁論大会で
世に知らされ
菩薩たちは振る舞い
「いつも笑顔で」
「とにかく笑え」
と盲学校の高校生は
野球部員に言われたことを
話した
大会で

はたして
「月曜おじさん」

弁論大会を
見ていただろうか
聞いていただろうか
見聞せずとも
高校生の彼の胸に
言葉は宿り
日常は
昨日とそれほど
変わりなく
続き
続く

時には
ジャンプして
切符を買って
電車で遠くまでゆきたくなる

あの雨の日
思いをいただいた
あの雨の日
素手だったものだから

菩薩たちが乱舞する

夢が立ちあがる
新たな夢が
そわそわして
大きな空に
絵を描きたくなる

夢が立ちあがろうとしている
勇気や希望というよりも
夢とは
純然な欲望であって
こうしたい
もっと大きく
広いところに
身を持ってゆきたい
そんな
恥ずかしい限りの
欲望を
夢というのだ

笑顔と発音してみる
egaoと発音した

笑顔を出せば
陽が出て
前に進む
前に
進む わたしたち
そして
yumenichikazuku










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