kotoba日記                     小久保圭介

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311の8年後

2019年03月14日 | 生活



連なる店から
コーヒーを焙煎する匂いと
煙を楽しむ
初めての人は
火事だと思うかもしれない
コーヒーの匂いから
朝が始まるっていうのが
なんとも素敵

坂道をゆくと
鳩と鴉に
パンををあげる人に会う

---

それぞれの人が
さまざまに生きている

海よ
まだ清く
強く

紫色の衣装をまとった後期高齢者
南へ向かった
暑い国から来た人は
暑い故郷を思い出しながら
100円ショップの袋を手にして
寒中
南へ向かった

14時30分
驟雨
雨の匂い 流れる

夜は
『写真で見る311』
『311のタイムカプセル』
見る

毎年311が来るたびに
苦しく辛い思いの青年が
いたたまれなくなって
考えたアイディア
311の日に
友人たちが
『希望、夢を叫ぶ』様子を
ネットで生配信するという主
「彼女がほしい!」
「就職したい!」
「試験に合格したい!」
「旅行に行きたい!」
何でもいい
それぞれがたのしく
カメラに向かって
夢を
希望を叫ぶ
その姿
そのアイディア
すべて
311が生んだもの

または
幼い妹は8年前
最愛の姉を失い
写真を撮るようになった
自然界の写真を
それは
姉に見せるため

空が青いと
姉が喜んでいる
と思うのだという

妹は写真を撮り続けている
涙が出ていたその目

泣きながら
写真を姉のために撮る
ということ

身近に誰かを失った人たちの思いは
想像できない
ただその人の行為を見る知る
それだけでいいのではないかな
と自分に思う


コメント
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