家人が母の名前の由来が分かったと教えてくれた。『美子』と書くが、「はるこ」と読む。誕生日が1月新春だから春だ。だとすれば『春子』でもよいような気がする。それをわざわざ『美子』にしたのには訳があるのではないか。美しくなかったから美しくなって欲しいとの希望が親にあったのだろうと思ったりしていたと家人は言う。母は明治45年、大正元年生まれです。明治天皇の后の名前が『美子』皇后で、「はるこ」と読むから多分それに肖〔あやか〕ったのではないかと推測する。それは名前だけでなく、『美子』皇后の聡明さにも肖りたかったのではないかとも。皇后は自分で判断でき、立場を自覚し、人を感激させる気配りの出来る人でありながら国政には直接関与することを避けた。そういう人なりを親は何かで知ったので『美子』を自分の娘につけたのではと言う。これは家人のあくまでも想像で義母からは名前の由来を何も聞かされたことはないようだ。昔の親は子どもの名前を字数や親の期待・希望を入れて考えるが、子どもには何も言わなかったらしい。だから、子どもは自分の名前の由来を知らないのは当然ですが、何となく分かるもので、その名に恥じないよう生きていこうとするようです。義母は結婚する前は学校の先生をしていて生徒の前でオルガンを弾いている古い写真があったそうです。
◆豚肩ロースの味噌マヨ焼き ◆カボチャグラタン ◆ワカサギの南蛮漬け ◆大根のおぼろ汁 ◆ご飯
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