郡保家の一日

極く有りふれた家庭です。その生活の一端を記録していきたいと思います。

衆議院議員選挙結果

2009年08月31日 | 日記

 前回は自民党300、民主党115議席が今回119、308議席と逆転した。その自民党敗北の要因は沢山あると思う。私なりに記してみる。

 小泉首相の改革熱意はあるものの実行能力は無く、竹中大臣への丸投げで、竹中は体裁を取り繕い政策に落とし込んだが改革結果がまったく出ない前に小泉は体よく辞めた。小泉改革は財界メンバー中心の構造改革推進会議による企業よりの政策実行で庶民に大きく負担を強いるものであった。ポスト小泉としての安倍首相、その後の福田首相は政権を投げ出し、自民党内だけの首相たらい回しをした。首相周辺の自民党のサポート体制の弱体化と投げ出しに至る首相の指導力の無さ、この責任力の無さを庶民に見せつけ失望させた。首相はこの日本国のかじ取りをしていくに当たり羅針盤としてのビジョンを示すのが当然である。小泉は「改革なくして成長なし」として構造改革を推進したが形だけに終わった。安倍は「美しい国!日本」と訳の分からないことを口走り、戦後レジームの脱却として教育基本法の制定、憲法改定等、庶民感覚の実態と乖離した政策の中で自ら潰れてしまった。福田、麻生は明確なビジョンを示せなかった。小泉人気がどの辺にあるのかが私には分からない。郵政改革に対して熱意があった。今までの首相に無かった小泉のパッションに庶民が惑わされたのかもしれない。そして、人気があれば何でも出来るという概念を自民党内に植え付けた。政策実行力とその実績ではなく、受けの良い言動が人気を左右する。自民党内でそんな軽薄な総裁が選ばれ、首相となり、内閣支持率が人気バロメーターとなった。⑥その結果、定額給付金なるバラマキ策を思いつくも、消費税UPの施策とのつながりを庶民に見透かされブーイングが起き人気UP策と成り得なかった。逆に当初目的の生活困窮者支援が消費拡大に変わり、首相の政策のブレが人気を下げた。⑦年金改革に見られるように政策立案実行の面で自民党が機能しなくなってきた。官僚機構の上の御輿に乗っているだけに過ぎないと弱点を民主党から突かれ、庶民もそのように思うようになった。

このように自民党が弱体化した理由は、昔は憂国の士として議員(政治家)になったが今は口達者な世襲職業議員が多くなりすぎた。一方、民主党にも世襲議員がいるが野党としての位置は危ういものであり、庶民と同じ立ち位置に立ち、それなりに鍛えられてきた。それで庶民は自民党パージ(粛清)をしたに過ぎぬ。這い上がって再び議員になるのは難しいかと思う。

民主党への政権交代を選択した庶民は民主党が移行過程でいろいろと問題が発生させると思うが辛抱強く耐えねばならない。その決意が問われている(⇒それは育てる心を持つことです)。


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