別の男は誰なのか。
なんで自宅に青酸カリなんぞ常備しているのか。
そもそもなんでお金あげたのか。
嫁は殺人を知らなかったという結論だが
途中の虚偽応対はなんだったのか。
質屋はなぜ一人だけ無傷だったのか。
結局、八重と竹中はどこでどうなったのか。
読了してなお謎は深まるばかり笑。
事件そのものを題材としたというより
事件を通じて
社会世俗、
表に出ることのない困窮や生き様を描いた作品。
疑惑が疑惑で終わっている以上、
推理小説ではないのだろうなぁ。
松本清張のゼロの焦点のような作風。