僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

飢餓海峡(水上勉)

2019年01月25日 | よむ

別の男は誰なのか。

なんで自宅に青酸カリなんぞ常備しているのか。

そもそもなんでお金あげたのか。

嫁は殺人を知らなかったという結論だが

途中の虚偽応対はなんだったのか。

質屋はなぜ一人だけ無傷だったのか。

結局、八重と竹中はどこでどうなったのか。

読了してなお謎は深まるばかり笑。

事件そのものを題材としたというより

事件を通じて

社会世俗、

表に出ることのない困窮や生き様を描いた作品。

疑惑が疑惑で終わっている以上、

推理小説ではないのだろうなぁ。

松本清張のゼロの焦点のような作風。


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