僕の前世はたぶんオランダ人。

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丹沢8座達成!(大室山&畦が丸)

2023年12月09日 | ぶらぶらする

3度目の西丹沢。
本日の行程は
西丹沢VC【520m】から
大室山【1587m】加入道山【1418m】
畦が丸避難小屋【1275m】泊
2日目
畦が丸【1292m】西丹沢VC【520m】
の周回コース。
紅葉も終わってさすがに増発はないものの
発車間際にバス停にくると2時間近く立ちっ放しの刑
に処されるくらいの混雑は保っている。
西丹沢はスタートが遅くなってしまうのが辛いとことだな。
9時西丹沢VC【520m】スタート。

今日は抜けるような青空だ。
さすが12月!
目指すは大室山。
ツツジ新道から檜洞丸へ向かう登山者を横目に
とにかくまっすぐ歩く。

9時半用木沢出合から右折して

広い道を沢沿いに犬越路を目指す。

橋をこえて広い河原を渡渉。

雨が少ないせいか水量も随分少ない。
あまり斜度のない河原の散歩が続く。

おなじみ西丹沢渓谷の澄んだ蒼色。

去年はもっとガタガタの道が多かった気がする。

随分修復が進んでいるのだろう。
随分と補強されているが
台風が来たらまた
一発で通行不可になるんだろうな。
それほどに西丹沢中心部の山体崩壊は激しい。
9時50分超絶広い河原にでる。

この河原が犬越路と用木沢出合の中間地点で

ここからの涸れ沢が上りの本番。

今までの1時間はなんだったと思うほど

一気に上り詰める。

岩と落ち葉で埋まる沢は

ところどころ崩壊もすすむ。

時には樹の皮を
時には紅葉に気を紛らせながら

ひたすら上る。

10時50分犬越路避難小屋。

素晴らしい天気だ。
一瞬の休憩をはさみ

大室山へは

避難小屋の裏手から西へルートをとる。

犬越路から大室山までの尾根筋は
この2日間の中で最も素晴らしく

贅沢に時間を割いて歩くべき道だな。

檜洞丸直下から見る程ではないが

角度を変えながら富士山を堪能できるのと

なんといっても振り返れば

檜洞丸・蛭が岳・丹沢山が微笑んでくれる。

これではいつまでも背中を振り返ってしまい

前へ進むことができないではないか!
進むけどさ。

前に富士山

背中に丹沢中核山群。

左手に丹沢湖と箱根の山々。

贅沢すぎる!

12時40分

大室山山頂直下三叉路。

右の小高い丘へ続く小道を
5分ほど行くと

大室山【1587m】
展望も休憩ポイントもなく
道標がたつのみ。

サクサクと西側の加入道山へ進む。

徐々に木陰が伸びる中
木道を寂しくゆく。
富士山が素晴らしいのは言うまでもないが
遠く南アルプスまで見渡せる。

そしてこれから越えてゆく加入道山と

畦が丸へ続く尾根道の長さに

若干ちびる。

雲が出てきた富士山もまた素晴らしい。

この登りをやっつけたら加入道山。

13時45分

加入道山への鞍部、破風口【1350m】

細くなる道を北側にとりながら

加入道山を目指す。

振り返るとボテッと大室山。
すれ違う人はとっくにおらず
富士山だけが心の友。

14時 前大室、別名馬場峠【1425m】

まだまだ長いが
畦が丸まで大きな山はもうない。

いつも通りの木道を

富士山へ向かって一直線に下る。
振り向けばつつじ新道。
大室山も徐々に遠ざかる。
14時15分
加入道山【1481m】
避難小屋はトイレはないものの新しく
飲めないだろうけど水もある。
どんどん寂しくなる道を南下する。
写真に収めにくいのが辛いところだが
檜洞丸・蛭が岳・大室山という
西丹沢トップ3が一堂に会し
遠く伊豆大島まで顔を出すのは壮観。

この辺りの稜線は甲相国境尾根で

西に下れば山梨に辿り着くことを思い出す。

今日中に避難小屋に到着すればよいので
いつものバスの時間を気にすることはない。

これだけで精神的な余裕が生まれる。

14時40分白石峠。

ここからはひたすら尾根を南進し

いくつもの〇〇の頭を超えてゆく孤独な旅が続く。
左手に念願の蛭が岳を満喫。

こちらからみても巨大な山塊の大室山。

いつの間にか周囲がかなりブナブナしてきた。
一層寂しいブナ林。

15時水晶沢の頭【1278m】

この辺りはブナ林がとてもきれいで

熊の皮のような苔もよいし

ブナの枝越しに見上げた青空も素晴らしい。

人の気配はゼロ。
鹿よけ柵を左に南西へ。
正面のピークを越えた
左が畦が丸!

待ってろ畦が丸とばかりに
寂しいブナ街道を進む。

秋の西丹沢はブナの落ち葉が素晴らしい。

15時5分ナメクラ沢の頭【1241m】
富士の裾野へ徐々に近づく太陽。

【頭】まで上って次の【頭】へ。
こんなに【頭】を越えたのは初めてだが
どうやら沢を上り詰めたピークのことを
【頭】と呼んでいるような気がする。
いよいよ蛭が岳ともお別れの時間が近づく。

細い尾根の上り詰めると

15時30分
シャガクチ丸【1191m】
さらに下って

さらに上って
15時50分
バン木ノ頭【1180m】

畦が丸は近いとみて

最後の大休止をとる。

東の空は明るいが

太陽が富士山に隠れつつあり

道はかなり暗い。

16時半日没。
16時40分
モロクボ沢ノ頭【1190m】

あと600mで今日のゴール!
陽が沈んでからの西の空。

細い尾根を迷わないようにゆっくり上る。

微妙なクサリ場をこえると

本日最後の富士山鑑賞。

薄暗くなった木道を上り詰めると

17時畦が丸避難小屋【1292m】

急ぐ必要のない山旅っていいなぁ。

犬越路も加入道も畦が丸も
避難小屋の中はほぼ同じ設計。
なんと水洗トイレ付!

ここでも水がある!
早立ちの必要もないので
夜はボンヤリゆっくりして
朝も日の出の後でゆっくり起床。

5人もいたせいかかなり暖かく
シュラフカバーもインサレーションジャケットも
オーバースペックの
かなり暖かい一夜を過ごすと
翌朝の気温も6度と温かめ。
7時半畦が丸避難小屋出発。

1分も木道を歩くと

あっという間に畦が丸【1292m】

眺望悪く長居無用。

昨日越えてきた大室山からの甲相尾根。

今日は下りのみ。

とにかく下り!

せっかく泊ったのに
距離を延ばさず2時間下って
ない、おしまい!

というこの贅沢な時間の使い方がまた堪らない。
ブナからスギへ景色が変わると

8時10分善六のタワ【1000m】

細い尾根を越えて

緑が増えてきたら

枯れた沢路へ突入。
9時本棚の滝分岐。

道標のすくない沢を5分ほど歩くも

見当たらず水量すくなく枯れてるのかと撤退。

これを今日の本棚の滝とする!
とおもったら左岸からグルッと巻いたところにあるのだとか・・・。
うかつだった・・・。
↓西丹沢ビジターセンターの案内参照

ここから先はとにかく丸太橋を渡り渡渉。
丸太橋を渡り渡渉の連続。
本当に数えきれないほど

一応数えようと思って
全ての丸木橋を撮ったけど
それでも見返す気にならない程
丸木橋の連続・・・。
9時15分下棚沢出合

ここから2分で下棚の滝。

いやー素晴らしい。

落差は40mだそうな。

時間を忘れて40分ほどボンヤリさせて頂く。

ここでもまた贅沢に時間を使っちまった。
10時再び下棚沢出合。

この先も
ひたすら丸太橋。
堰堤を3つほど挟むが

とにかく丸太橋+渡渉。
いくつの橋をー
越えてぇー
行-くのだろぅ。
と徳永英明も言ったとか言わなかったとか。
堰堤を見つけ
こえては
丸木橋。
堰堤を超えては
10時半広い河原。
最後の丸木橋をこえて
西丹沢の山にもここでお別れ。

堰堤を下りて

見慣れた橋がこんにちは。
この橋を渡ると

同角の頭に迎えられて
10時半西丹沢VC【520m】帰着。

倒木で頭をうったとかで
救急車を呼んだ男性が手当ての最中。
10時50分発の新松田行バスで帰宅。

丹沢湖はきれいだし

高速道路も順調に伸びているし
とにかくよく晴れた2日間だった。