鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

この夏、最後は国鉄色の巻

2012年09月05日 | JR高山本線
国鉄時代からの生き残り車両も貴重な存在となったが、ましてや国鉄色となると全国的にも消滅に等しいのが実態である。しかし、めまぐるしく新型車両への導入が実施され、今やオリジナルカラー(地域色)が日常にとけ込む中で、昨年から国鉄色に戻され、注目を集めている路線の一つに高山本線がある。キハ48・キハ40のお馴染み赤とクリームのツートンカラー。高山本線では、元々ツートンカラーで運用されていた車両という訳ではないが、全国的に親しまれたカラーだけに懐かしさが込み上げてくる。塗装の復活は4両のみで、JR東海の美濃太田車両区所属のため、主に高山本線の南部を中心に活躍している。本来、その日の運用はわからず、撮影に出かけても「運が良ければ出会えるかも」といった調子のはずが、毎日、前日のうちに運用を予測してくれる親切なサイトがある。親切な方がいて、便利な世の中になった。早朝からの撮影にも対応できるように、深夜の出発準備にかかる。一日の列車運行の終わりを見計らった午後11時半頃、サイトで明日の運行をチェックする。上下線合わせても日中の撮影可能な列車は2本。しかも予想通り早めの時間帯である。列車の運行時間を睨みながら、最初のポイントを白川口の先にある鉄橋に決める。今回は片道3時間半。多少の余裕がある。ETCの深夜割引を使って、美濃加茂ICに向けできるだけ名神を東へと走らせる。思いのほか早めに現地近くの道の駅に到着。ここで仮眠をとるつもりでいたのだが、予定を変更して白川口駅に向かうことにした。実は、撮影の対象にしていなかったのだが、白川口から岐阜へ折り返しの始発列車に間にあいそうなので駅撮りを試みる。勿論、国鉄色であることが予想されているためである。



国鉄色と東海色の2連。早朝にも関わらず、数名の学生が乗り込んだ。                 白川口駅にて

道の駅に戻り、休息をとる。予定の第一ポイントまでは10分ほどの距離。列車の通過時間は6時半頃。あと1時間はある。ここで一つの不安がよぎる。今度の列車は、下呂方面行きの下り列車で後追い撮影となる。そのため、もし先ほどの列車のように東海色との混合であれば、後の2両目が国鉄色であることを願わずにはいられない。
スタンバイして待っていると、列車の響きが聞こえてきた。キター! 列車に目をやると、ヤッター! 東海色の白い車体が目に入る。ということは、国鉄色は後よりの2両目。今回の撮影はついている。



気動車は、静かに鉄橋を渡って行った。                                    白川口ー下油井

列車を見送ると同時に移動を始める。ここまではドライブ気分であったが、これからは戦闘態勢に入る。次の撮影場所までの先回りである。途中、「特急ワイドビューひだ」との交換のため、6分ほどの停車駅がある。何回か訪れているために土地勘がある。急げばギリギリ間に合う。



穏やかな日は、美しい水鏡となるのですが、~                              焼石ー飛騨金山

2カ所を回って、追っかけはムリだろう。今日の国鉄色は予定終了となる。せっかくなのでしばらく他の列車撮影で時間を費やした。



野原城址からの俯瞰撮影~国鉄色なら、より美しい風景になったと思うのですが。           白川口ー下油井

二日目の国鉄色の運用は、昨日とほぼ同じ時間帯のようであるが、どうしても行きたかったポイントでの撮影は、ムリをせず今回はお預け。撮影可能の列車は1本だろうか。しかも走行区間が短い。撮影場所を探しにロケハンの必要がある。まずは終着駅となる飛騨古川へ先回りをする。そこから走行中の列車に向かって、気にいった場所を探しながら車を走らせる。しかし、住宅地を避けると田んぼばかりで今一つ。場所を決める間もなく、列車がやって来た。



短距離らしく単行でやってきた。                                        飛騨古川ー飛騨国府

2日目はこれで撤収。秋の紅葉の季節に、別のポイントを中心に再度訪れることを誓って、国道41号をひたすら南下していく。途中、高山駅で国鉄色気動車の休息を見届けてテンションが上がる。



駅の裏手の駐車場では、列車を独り占めにして撮影ができた。                      高山にて

再び国道41号を南下。衝動的に美濃太田駅での撮影を試みて、帰阪することとした。











                                                       

いかがでしたか? やっぱり国鉄色は風景にとけ込みますねえ。高山本線は、また秋にチャレンジしたいと思います。当面、国鉄色を追っていきますのでよろしくお願いします。次回は、寿命の短い国鉄色の「特急こうのとり」にチャレンジします。























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