鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

初対面、そして最後の北斗星?

2014年06月12日 | ターミナル
たまたま東京への出張があり、真っ先に脳裏をよぎったのが廃止が決定した寝台特急北斗星。関東方面の列車には、なかなか縁が無かったのですが、ひと目でも見ておきたいと思ったのは、これが最初で最後のチャンスかもしれないと思ったからです。 午前中の仕事を終え、東京には午後6時頃到着。このまま山手線で上野に向かえば十分間に合います。
上野駅は、学生時代に北海道旅行と東北旅行の帰りに立ち寄った以来。当時は数多くのブルートレインが発着する駅でした。
勿論、上野駅のホームは、新しくなってはいるものの、なぜか当時の古さと懐かしさを感じます。



上野発の夜行列車は13番線のりば。カシオペアは、一足先に札幌に向かいました。



ホームの中央あたりに、北斗星・カシオペア専用の待合いベンチ(五つ星広場)があります。平日のラッシュ時にもかかわらず、非日常的時間が流れます。



いよいよ18時45分頃、「北斗星」入線のアナウンスが流れ、大宮方からバックで静かに入線してきます。

発車整備が進む中、引退を惜しむ撮り鉄くん。乗客。見送りなど、様々なシーンが見られます。















ホームから見たグランシャリオ(食堂車)



静かに出発を待ちます。



定刻にホームを離れる「北斗星」。一人で入線からじっと見守る男性もおられました。





多くの人々に見守られながら、最後のブルートレインは札幌へ旅立ちました。

二日間の短い出張でしたが、せっかくですので帰りに東京駅丸の内側にある、新しいスポットのキッテに立ち寄りました。ショッピングの人気スポットですが、何よりも屋上庭園からは、東京駅の全ホームが見渡せます。家族連れ、アベックのデートスポットです。





最後にホームでの列車を見届けて帰阪しました。







この日から数日経って、トワイライトエキスプレス、カシオペアの廃止決定も公表されました。「カシオペアのような新しい車両がなぜ?」と思いましたが、16年の北海道新幹線開通によって、青函トンネルでの並行が難しいのだそうです。「北斗星」「トワイライト」の余命は来年春。16年春には「カシオペア」も。全滅となりますが、寝台急行「はまなす」(青森ー札幌)の動向にも注目したいです。