奈良県と三重県との県境を越えます。深野の村から眼下には、田園風景を走り抜ける「伊勢志摩ライナー」の姿が見えます。
室生口大野から東へ辿ります。三本松と室生口大野の区間は、撮影ポイントが点在する有名区間。奈良県でも最も東寄りで、三本松付近では、勾配を下る直前に急勾配を駆け上がるシーンが狙えます。
撮影場所の「室生口大野第５号踏切」。
白鳥神社から近鉄線を臨みます。
近鉄の撮影で有名な三本松～赤目口間。毎年この時期になると近鉄沿線では珍しい芝桜が見れます。短時間の間にカラフルな特急電車が追いかけていきます。
桜のシーズンも終わりかと思われましたが、近鉄沿線を宇陀地方にロケハンしていくと、以外にも目立った桜の木が２本。近づくと大半は散りかけているものの、１本は見応えとしてはギリの状態で残されていました。
幼少期から馴染んできた近鉄特急色。希少な存在となった今では、美しく思える風景にしてくれます。
海津で有名な清水の桜（しょうずのさくら）も散り始めの様でしたが、まだまだその勇姿は残されていました。その前に広がる桜も見応えがありましたが、遅咲きの湖北地方だけに今年最後の桜を感じさせます。目の前を通り抜ける「サンダーバード」。北陸地方を結ぶ特急街道も寂しくなったものです。
海津の桜も最後の見頃とあって、夕暮れまで賑わっていました。
花見客で賑わいを見せていたと思われる琵琶湖疎水。祭りのあとの寂しさを感じさせていました。三井寺を背景に新旧の塗装をまとった列車だけは、いつもと変わらず走り抜けます。
浜大津からの路面電車は、三井寺で路面区間が終わり、坂本比叡山口へと向かいます。
奈良線では主流の221系（上）と阪和線から転属した205系電車（下）。
205系の転属により活躍の幅が狭くなった103系。いよいよ目が離せなくなりました。西日本の生き残り103系の置き換えも本格的になりそうです。