鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

最悪の撮影 山口線の巻

2012年12月29日 | JR山口線
仕事も一段落し、久しぶりに無事連休を迎えることができたが、この日を逃すとしばらく遠出ができなくなる。今の時期に対象とするあてもなく、天気予報の北部方面は大雪。東方面に車を走らせる訳にもいかず、行き先は西へと絞る。それでも日本海側や山岳方面は大雪に見舞われるだろう。考えた末、せっかくの連休でもあり、思い切って山口へと足を伸ばす計画を立てる。そういえば山口といえばSL。適当な撮影地2カ所ほど見当をつけておけば、あとは何とかなるだろう。ETC割引を利用し、深夜に車をひたすら西へと走らせる。山陽道をひたすら走り、広島に入ると中国道へと回り込む。六日市ICを降りると津和野へはあと一息。あちこちでは赤い屋根瓦の集落が目立つ。
この辺りの赤い瓦は、島根県石見地方(石州地方)がルーツで、島根県から山口県一帯は、昔ながら寒さに強い石州瓦が広められたようである。
天候は雨。皮肉にも明日は晴れとの予報。撮影の行程を明日へ回すことも悩んだが、すべての予定が狂ってしまうので、とにかく津和野周辺を最初の撮影地に選ぶ。雨は天敵だが仕方がない。
8時頃だろうか、道の駅で休息しながら予定の撮影地に向かう。しかし、土地勘もなく全くポイントにたどり着かない。とりあえずその場で見つけた神社からの撮影とする。



津和野の町をタラコが横切る。                           津和野付近にて



しばらくして津和野からの折り返しがやってきた。この地方の半数はタラコ色のようである。



津和野は雨が似合う? しかし撮影は困難。

ようやくSLの時間が近づいてきたが、残念なことに後追いである。撮影地もわからないので仕方なくこの場所での後追いを狙うことにする。



汽笛が聞こえ始めてから、しばらくして「SLやまぐち号」が通り過ぎる。



「やまぐち号」の基本はC57で、ディーゼルのDD51との重連で、静かに走り去った。

場所を変えるために、車を津和野から山口方面へと走らせる。2カ所目の撮影場所の手前で、「渡川駅」に寄ってみる。



広島地区から山陰地区でたまにお目見えする黄色と白のツートンがやってきた。



雨の中をローカル列車が走り去るのを見届けて、再び2カ所目の撮影地へと急ぐ。



次の場所は、山間部の陸橋からの撮影とする。雨がひどくなるが、そこは我慢をしてSLを狙う。象徴となる赤瓦をはじめとするせっかくの風景が雨でかすんでしまっているのが残念である。
今日はここで限界。最悪の1日となる。しかし、せっかくここまで来て、手応えなしでは帰れない。あくる日の予報では晴れである。この場所に限ってもう一度挑戦することにする。

2日目は昨日とうって変わっていい天気と言いたいところだが、なぜか雨から雪に。しかもかなり寒い。とりあえず山口線では有名な「篠目駅」に寄る。



                                              篠目駅にて



「篠目駅」には、昔ながらの蒸気機関車時代の名残が、今も残されている。



寒さに耐えながら「SLやまぐち号」を待ちかまえていると単行列車が。
いくら待っても来ない。いやな予感がして、サービスコールで確認をする。やはり本日は運行されてないとのこと。ショックは大きいが、準備不足のため仕方がない。このまま昨日の撮影地へと向かう。
撮影地は山間部のため、ますます雪がひどくなる。辺りの見通しも悪くなるばかりである。



最悪のコンデションの中を「特急おき」がやって来た。近づかないと列車の見分けも困難である。

山口の2日間は、雨と雪に見舞われた。手応えはなし。再度のチャレンジを誓って、九州の門司港へと急ぐ。せめて門司港レトロ見学をしてフェリーで帰阪することに。



途中の壇ノ浦パーキングエリアでいただいた開運招福丼。西日本でグランプリをとったらしく、ふくと皮の唐揚げを乗せた丼でした。



門司港駅構内



今も残されたレトトな門司港駅舎。



フェリーの時間まで、門司港レトロを見物。たくさんの若者でいっぱいでした。

今回は悪天候のため納得がいかず、津和野、秋芳洞などの見物を返上して撮影に時間を費やしたが、夏から秋あたりの好天気に訪れてみたいものです。