鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

「50‰の急勾配に挑む」の巻

2013年06月26日 | 南海電気鉄道
周辺に民家もなく、足を踏み入れるのも困難なこんな所に、なぜ駅があるのだろう。そんな秘境駅で思い出されるのは飯田線が有名ですが、以前に訪れた時は、大変な思いをした経験があります。
実は関西にも、そんな秘境駅を感じることのできる路線があります。南海高野線は、大阪難波から高野山の極楽橋までの路線で、橋本を過ぎると風景が一変して山岳路線となり、50‰の急勾配を登りながら、終着駅の高野山極楽橋をめざします。
撮影は、まず紀伊細川駅を選びます。





紀伊細川駅には、以外にも一人の駅員さんが駅を守っていました。列車が通るたびに安全確認をします。改札には自動改札機が設置されていたのも驚きです。列車から地元のおばあさんが一人下車。駅員さんと「おかえり」「ただいま」の挨拶を交わし、ゆっくりと急勾配の坂道を集落方向に下りて行かれました。
駅員さんも普段は誰かと話すことが少ないのでしょう。次に来る列車の種類をその都度教えてくださいました。



橋本からは単線区間となるため、ここでよく列車の交換があるようです。「珍しい列車がくるよ」と教えてもらってカメラを構えていると、やってきたのは観光列車の「天空」がやって来ました。



次の列車交換では、特急「こうや」が急勾配をゆっくりと登ってきました。



カーブのきしむ音を響かせながら、列車は急勾配を再び登ります。



一駅先の紀伊神谷駅に移動します。



紀伊神谷駅から高野山方のトンネルを覗くと、50‰の急勾配の様子がよくわかります。



終着駅の極楽橋駅にて。



高野山へはケーブルカーを利用します。 



山中の極楽橋駅。 乗客はすべて高野山行きケーブルカーに乗り換えます。 ここで降りる人はいないらしいです。



極楽橋駅近くの極楽橋。



駅撮りから沿線撮影のため移動します。            九度山ーー高野下



高野下俯瞰撮影       下古沢ーー高野下



下古沢ーー高野下



カーブの連続。線路のきしむ音が、こだまのように響きわたります。  上古沢ーー紀伊細川



山岳路線をゆっくりと走る特急「こうや」   上古沢ーー紀伊細川



上古沢ーー紀伊細川



夕日が車体に輝き出しました。   九度山ーー高野下



九度山駅にて    九度山ーー高野下



九度山ーー高野下



九度山駅にて

関西の私鉄でも、特に南海電鉄は興味がありませんでしたが、改めてこの路線のすばらしさを感じました。もっといいポイントがあるかもしれません。列車も高野山が世界遺産に登録されてからカラフルとなり、観光列車も走り出しました。関西でも秘境を感じさせてくれる上、50‰(パーミル)の急勾配の鉄道は、日本で何番目?でしょうか。









川根路は見頃、旅頃、紫陽花の咲く頃。

2013年06月18日 | 大井川鉄道・井川線
大井川鉄道はSLで有名ですが、関西で活躍した南海・近鉄・京阪の旧車両が第2の人生を送っています。私たち関西人にとっては、懐かしい車両に出会える聖地なのです。今回は、紫陽花の見頃でもあり、久しぶりに川根路の大井川鉄道の撮影に出かけることにしました。
いつも通り夜中に車を走らせたものの、やはり眠い。現地到着も予定通りにはいかなかったものの、最近開通した新東名の利便性には関心させられました。
今回の目的は紫陽花。有名な撮影地を横目で見ながら、まずは川根温泉笹間渡駅で撮影します。天気は雨が降ったりやんだりでした。



旧南海車両がやってきました。紫陽花は思ったほどありません。早速、次の田野口へ移動します。



田野口駅にて





全盛期の頃は、南大阪線を走っていた旧近鉄車両もやってきました。

いろんなアングルで撮影したいところですが、また先を急ぎます。今度は崎平の紫陽花街道で撮影します。

移動中に茶畑を走る列車に遭遇しました。



現役の頃は特急列車として活躍していましたが、大井川ではのんびりと走るローカル列車です。



沿線は至る所に紫陽花が咲いています。



紫陽花街道を列車が通り抜けていきます。







時間通りにSLがやってきました。SLの撮影地としては今一つですが。

青部駅に寄ってみました。



小さな駅での乗降客は一人もいませんでした。



日も暮れ始め、日帰りの千頭温泉に行きます。人の気配が全く無いので躊躇しながらも、思い切って門をくぐると、庭の奥には食事処があり、その中からお風呂に案内されます。お客さんは一人も無く、お店には年配の女性が二人。のんびりできました。風呂上がりにウーロン茶をごちそうになり、大井川沿線のことを色々教えてくださいました。

さっぱりしたところで、暗くなった青部駅に寄ってみます。



静寂の中、列車がやってきました。乗降客はいません。最終列車も都会とは違って早いようです。

本日の最後は、再度、田野口駅に寄ってみました。







懐かしさを感じさせる駅舎は、木のぬくもりを感じさせます。列車が静かに動き出したのを見届けて撤収します。

二日目は、帰阪時間を考慮すると、あまり時間がありませんが、何とかSLだけは見届けて帰ることにします。



紫陽花街道でも、1日目とは違う場所での撮影。



ようやくSLがやってきました。これで撤収します。しかし、懐かしの京阪電車に出会うことができませんでした。

せっかくですので、有名ポイントで撮影しながら帰ります。



最後の最後に、旧京阪がやってきてくれました。紫陽花とのコラボが欲しかった。「SLの見える公園」より撮影。



神尾俯瞰撮影。

今回は、大満足とはいきませんが、多少の手応えがあったように思います。