鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

リベンジも虚しく撃沈の巻

2012年06月29日 | JR紀勢本線
雨には雨の良さがあるのですが、動く被写体を狙う撮り鉄にとっては、天候が大きく左右されるのは言うまでもなく、特に梅雨の期間中はひとまず活動休止となります。しかし時と場合によってはですが、仕事の重圧に挟まれた1日だけの休日ともなると、よく悩んだりするものです。そんな1日をどう過ごすのか。せっかくの休日だから、たまには思い切って1日中寝るのも良し。天気を気にしながらも、せっかくの休日だからこそ、思いついたことを実際に行動に移して、ストレスを解消させるのも良し。どう過ごすのかと、色々考え悩んでいるうちに、結局ずるずると時間だけが過ぎていく。何をしていたのだろう。そんなことってありますよねえ。

そんな危険性を感じながら、重い腰を上げたのは昼前頃。この時期、天気は決していいとは言えないが、紫陽花が見頃を迎えているとか。
紫陽花といえば、箱根の登山鉄道(通称、紫陽花列車)が有名で、ライトアップもされ、観光客で賑わっていることだろうと思い浮かべながら、現実は残された半日しかなく、近場に限られる。情報を集めた結果、三重県多気町の神山一乗寺に決定。JR東海の紀勢本線のポイントである。狙いは、運がよければですが、この春から走り始めた国鉄色の気動車。

西名阪をひたすら東へ。勢和多気ICから現地に着いたのは午後2時頃。天気は今にも降りだしそうな気配が。紫陽花はというと、見事に一面咲き乱れているものの、やはり暗い。動いている被写体をしっかり止めることができるのか。肉眼で見ているような紫陽花の色彩を、画像に写し込むことができるのか。不安になる。とにかくシャッターチャンスは、2~3本の列車しかないだろう。そう長くは滞在できない。紫陽花を見極めながら、三脚のセッティングを開始。すぐに遠く前方から列車のライトが近づいてくるのが見えた。



やってきたのは国鉄色ではなく、JR東海色の気動車です。色彩の冴えない暗い画像です。天気が悪いのか、腕が悪いのか!



「快速みえ」がやってきました。新鋭のステンレス車両です。国鉄色でないのが悔やまれます。

小雨が降ってきました。紫陽花は雨がお似合い?と本気で考えるのは、かたつむりくらいではないでしょうか。次回のリベンジを誓って撤収です。

紫陽花の寿命も考えて、ギリギリ今日しかないという思いで、1週間後にリベンジを決行しました。天気は相変わらず雨が降ったりやんだりが続いていましたが、この日の東海地方は、時折晴れ間が見えたりしました。しかし、若干逆行ぎみ。紫陽花は元気なくくたびれた様子。結局、前回に続いて手応えのない撮影となりました。
花をからめて撮る場合には、天気、花のピーク、時間帯、何より休日とのタイミングの難しさを、改めて知らされることとなりました。

今回は、ボツ写真の供養として、あえて公開させていただきました。これも親心なんですかねえ。まさに「リベンジ虚しく撃沈」です。



絵的には、道路の高架が邪魔なんですが。



国鉄色の気動車がやってきました。高架を隠そうとしたために、上部にゆとりがありません。、ピントも前方の花に。全体的に冴えない写真です。

いかがですか?2日間にかけて手応えのない撮影でした。今度は来年の6月に向けてリベンジとします。今回は、ボツ写真の供養になったでしょうか。
「いい写真じゃないですか」と言ってくださる方が、一人でもおられたら幸いです。

風前の灯、381系「くろしお」を撮るの巻

2012年06月16日 | JR紀勢本線
現在、定期運用の381系は、伯備線「特急やくも」と紀勢本線「特急くろしお」だけですが、いよいよ「くろしお」も287系新型車両に置き換えが始まりました。2012年3月のダイヤ改正で、「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」「くろしお」などの愛称も「特急くろしお」に統一されました。
紀州路の381系も風前の灯、今のうちに記録を残しておきたいものです。
ここでは、これまで追跡してきた「特急くろしお」の画像をアップしたいと思います。写真は今一ですが、有名撮影地でもありますので、是非とも参考にしてください。



見老津駅前の国道を周参見方面へ。700mほど進んだ頂上付近のサイドから一枚。



上記の頂上付近。最近は木の成長で撮影が難しくなりましたが、久しぶりに訪れると偶然にも、トンネル上に降りる工事用の小道が造られていました。
マナーとして無理な撮影はおすすめできませんが。



古座川鉄橋。後追いで一枚。



山中渓 桜の名所です。



紀伊田原から国道を古座方面へ。高台にある古座ヴィラから見下ろして一枚。並走の国道が目障りですか?気持ちのいい風景に免じて目をつぶりましょう。午前中順光。



冷水浦駅から国道を加茂郷方面へ。2Kmほど進んだトンネル手前より見下ろす。画像は下り列車。上りは後追いとなるが、全編成が画面に入る。昼頃順光。



いかがですか。ブルーの車体と海が合いますねえ。終日逆光ぎみではありますが、海が太陽で輝いて美しいです。岩代駅から国道を切目方面へ。道沿いに1kmほど進み、上り坂の頂上付近から小道を入り、視界が開けるあたりがポイント。



山中渓から道なりに和歌山方面へ。県境の峠にさしかかる手前あたりで、第2山中トンネルの出口が見えてくる。和歌山方面行列車が主体となる。

いかがでしたか。画像は381系「くろしお」、283系「旧オーシャンアロー」(現在の愛称は、特急くろしおに統一)ですが、関西でおなじみの381系はまもなく終焉を迎えます。雄大な海と共に、ブルーを強調したくろしおが見れるのも、この夏が最後のようです。記録を残すのであれば今しかありませんよ。

最後に置き換えが始まっています新型287系「特急くろしお」車両を紹介します。振り子式でないところが、よほど優れた性能を持った車両なのでしょう。



藤並駅と湯浅駅の中間地点にある歩道橋から。