鉄ちんちんの気まぐれ紀行

今日も行く!走れ、汗と涙の撮り鉄ドキュメント!

安曇野を駆ける!

2020年05月18日 | JR大糸線

撮影2005年5月 JR大糸線 白馬ー信濃森上


撮影2012年5月 JR大糸線 安曇沓掛ー信濃常盤

2019年3月で定期運転を終了したE257系特急「あずさ」。安曇野の風景に似合っていた。


キハ52引退後、初めての大糸線の巻

2012年07月08日 | JR大糸線
仕事を終え、早速撮影支度を始める。遠出の時はもちろんETCの深夜割引半額を利用する。今回の狙いは富山のチューリップと大糸線。チューリップは初めての挑戦、大糸線は久しぶりの訪問である。
大糸線といえば、最近まで国鉄時代のキハ52(国鉄色)が運用されていた。国鉄がJRとなったのち、国鉄型車両は地域色を出すべくさまざまな塗色をまとうようになり、わずかながら国鉄色のまま残っていた車両も次第に姿を消してきた。大糸線の非電化区間で活躍していたキハ52もその一つで、全国的にも人気路線であったが、2010年3月のダイヤ改正で、新鋭キハ120に置き換えられた。キハ52125の一両だけがいずみ鉄道で第2の人生を送っている。今回の訪問は3年ぶりくらいだろうか、置き換え以来初めての撮影である。
富山のチューリップも以前から気にはなっていた。今回時期的にちょうどよかったので、まずは富山をめざすことに。最後のSAで仮眠をとり、チューリップの撮影前にまずは立山連峰をバックにした撮影地へ。



681系特急はくたか  東富山ーー水橋

そのあとチューリップを求めて魚津方面に向かう。やっと見つけた現地に到着するもチューリップ畑が見あたらない。イメージは「立山連峰をバックに、チュ^リップ畑の中を快走する列車」。初めて訪れた場所だけに不安が募る。しかし場所は間違いない。イメージ通りではあるが、ただチューリップだけが足りない。時間だけが過ぎていく。周辺で聞き込みをしてわかったのだが、どうやら間に合わなかったらしい。球根栽培用なので、開花すると間もなく花は切られてしまう。また毎年同じ畑には植えないので、被写体と場所と天気と開花具合は運次第ということになる。先を急ぐため開花場所をこれ以上探すのはやめにして、それでもまたチャレンジしたいと誓って大糸線へと移動する。



朝を迎えたばかりの大阪行き「トワイライト」に遭遇。  東滑川ーー魚津

大糸線は四季を通じて違った風景を見せてくれるが、国鉄色のキハ52は沿線風景に溶け込んでいた。



特に赤とクリームの「ツートン」がカッコよかった。   根知駅 

 

国鉄時代の「たらこ色」もロケーションによく似合っていた  南小谷ーー中土



「ツートン」も二度と見ることができないかもしれない。  小滝ーー平岩



今はキハ120が引き継いでいる。  北小谷ーー中土

翌日は南小谷以南の電化区間での撮影を試みた。大糸線は糸魚川から南小谷の非電化区間がJR西日本。南小谷から松本の電化区間をJR東日本が管轄している。今日の狙いは、唯一大糸線に乗り入れている「特急あずさ3号」。「特急あずさ」は松本~新宿区間が一般的だが、1往復だけ南小谷まで乗り入れている。それだけに慎重にもなる。有名撮影地での通過時刻は、午前11時半頃。少し余裕を持って現地入り。すでに同業者の先客が10名程スタンバイしている。余談ではあるが、以前ここを訪れた時、知る人ぞ知る有名鉄道写真家の真島満秀氏と偶然ご一緒させてもらったことがある。青春18切符のポスターや時刻表の表紙写真を長年手がけてこられた。サインをもらっとけばよかったと今も後悔している。それ以来どこに出向いても、真島氏の姿を探してしまうようになった。。もしかしてという思いがどこかにあった。そんな偶然二度とあるはずもなく、数年前に亡くなられた。現在有名鉄道写真家の方々も多数おられますが、有名な方ほど真島事務所から独立した方ばかりだけに、いまだに尊敬する人物の一人である。



白馬連峰をバックに、定刻の「あずさ3号」は静かに通り過ぎた。 白馬ーー信濃森上

「あずさ3号」は、南小谷を「あずさ26号新宿行」として14時22分に折り返す。余裕をもって次の撮影地に向かうことができる。白馬駅周辺で土産を見ながら、昼食に信州そばをいただき、国道を松本に向けて南下していく。次の撮影地での通過時刻は15時10分頃。切り上げるにはちょうどいい時間となる。早めに現地入りするもすでに先客は3名程。長野色の普通列車等を撮影しながら「あずさ」を待った。失敗は許されない1本勝負。時間がたつにつれて曇り空が広がるが、最後の撮影である。
撮影後はいつも近くの温泉に浸かって、ひたすら大阪に向けて走るのを恒例としている。今回は、大町温泉に立ち寄り帰阪した。



曇り空の下、「あずさ26号」は新宿に向けて走り去った。  信濃常盤ーー信濃沓掛