5:00時前に、起きて館内のストーヴに火を付けた。
誰もいないけど、しばらくすると「ぽわ~~~ん」と
温見がしてくる。
6:00時でもまだ,外は暗い,待ちきれない「ルゥ」と
薄明かりの外に出た。
スキー場は、昨日降った雪を、何とかゲレンデに貼付けようと、
雪上車が,ライトを付けて、1000mに一台、500mに一台と仕事を
していた。彼らはシーズン中降れば,3:00~4:00時に出勤して
リフト・ゴンドラが回り出す頃には、降りて来る。
早朝(夜中)本気で降られると,出勤出来ない時もある。
道路の除雪もなく、吹かれると立ち往生する・・と聞く。
夜が明け始めた頃、散歩から帰った。
ブルトーザーに跨がって、エンジンをかけてみる。
これくらいの気温で,エンジンが始動すれば,大丈夫だろう?。
そのまま,駐車場と校舎の裏を少し踏んずけた。
この時期は、まだ,雪を押したりしない、ブルトーザーが
歩き易いように、踏んずけて、堅いバーンを作って行く。
重機と言えども、雪の仕事は,貯めない。
日々、面倒でも「ちょこちょこ」エンジンを回して、その都度押したり
踏んだりして行く。重機が有るからと、1回でやっつけてやろう!!
なんて根性でいると、ブルトーザを座礁させたり、家を壊したり、
酷い目にあう(何度もあった)でも、20数年前の雪の降り方を
思い起こせば・・・,半端じゃなかった。
ブルトーザーの操作に不慣れではあったけど、とにかく一日中
外にいた記憶がある。吹きっさらしの運転席で,呻吟していた。
今日は、動く部分のグリスアップ、オイルやシートの点検をして
早々に,作業を終えた。もう?雪は融けないと思うのだけれど、
こればかりは,わからない。
グランドで30Cmくらいの積雪だった。
スキー場関係者は、「ほっ」と胸を撫で下ろしている。
シーズンに突入し、スキー場に雪が無いのは,本当に切ない。
宿泊施設はキャンセルされても致し方が無い。
以前努めていたホテルでは、中山峠スキー場まで、
お客様をホテルのバスで,送迎したこともあった。
後は,風向・風速との睨めっこになる、
事務所は、なるべく止めて欲しくないけど、
リフトの現場は、風速計を睨み、ゲレンデの様子、
キャビンの揺れ具合を注視しての、低速運転や運転中止を
その都度、判断して行かなければならない。
昔、一人乗りリフトにシガミツイていて、突風に煽られて、
リフトは止まるワ、ゆ~らゆ~ら振られるワ、寒いワ・・・・
そんなことも,しょっちゅうあった。
今から思うと、スピードの遅い,シングルリフトにシガミツイて
酷寒のナイタースキーを良く滑ったと思う。
きっと,この冬もニセコは、世界中のスキーヤーで賑わう。