ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

水の音、鳥の声!

2007-04-28 08:04:08 | Weblog


時ならぬ雪が降って驚いたりしますが
ようやく穏やかな春の陽射しが
見られるようになってきました。

この時期は木々の葉、熊笹がなく
深い沢の奥底まで見通す事が出来ます。
溢れだした雪融け水が弾け、森の中は水音のコンサートホールに
変わります。水の音に負けないようにと、
上空からは小鳥達もアンサンブルに加わり大合奏です。

以前は、何処の沢も埋めつくしていた黄色(谷地蕗)の絨緞も
最近ではまったく見られなくなり、
キラキラとした水路が谷底で光ります。

人が足を踏み入れない場所では、生き物たちが子どもを育て
天敵におびえ、夜を待ち、
音をたてて?春の草花は顔を出し、
木々は芽吹き、山桜が花火のように里山のあちこちで
ぽっぽ、ぽっぽと、炸裂します。

巡って来るもの、来ないもの。
来るものには感謝し、
行ったものには『さよなら』と手を振り
私達も確実に年を重ねます。

ことの外、北国の春は色濃く、
私達の心の奥底に、原風景として息づいています。

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記憶は時々蘇り!

2007-04-25 07:54:15 | Weblog


風は少し強いですが、昨日今日とお天気が続きます。
すっかり、グランドの雪も溶けて、懐かしい土の香りが
ワン公達の鼻を刺激します、熱いの寒いのと言いながらも
季節は確実に巡り、北の大地にも春が訪れます。

校舎の中に貯まったGOMIをひたすら捨てる作業に没頭しています。
時々、子供達の幼い写真や、家庭学習などの箱にぶつかり
手が止まります、あの子はこんなこと日々思ってたんだ
あの子の先生は毎日、お返事くれたんだ、
ぬいぐるみのようなぴーちゃんの子供達の写真
瞬く間に過ぎた、20年という時の流れ
記憶は時々蘇り、その頃の思いも微かに匂いを放ちます。
何も考えず、考える余裕も無く、ただひたすら北の地にしがみつき
その日暮らしを続けていた日々、今も変わらず
まあ、何とか生きていられる、生かせていただけるという
幸せを振り返ります。

幼い日々、兄達が草ッ原で暗くなるまで続ける三角ベースの野球に
参加したくて待ち続け、いつか自分もあの三角ベース上に立つことを夢見
カレーライスがとにかく腹一杯食べたくて。
夏は、朝から晩まで川に入って魚を掴み、魚達の1日の行動パターンを
研究し、高校くらいからは日本国じゅうを自転車で走り回り
放浪を繰り返し、いつかこの島国を旅立つ事を夢見
時代を読む事に気を使い、歌を作り、勝手に走り続けて来た。

お迎えは、ある日突然来るのか、じわじわとにじり寄って来るのかは
判らないが、周りを見てそんなに遠く無い事も自覚し
1回でも、良い演奏をしたいという願望は捨てきれず
子どもの頃やらなかった、基礎練習の宿題を、未だにメトロノーム
相手に繰り返し、1度で良いから、『おおっー』という
演奏がしてみたいと思う。

記憶は時々それぞれの人々の脳裏に鮮明に蘇り、消え去り
仲間との記憶の共有も、一つ去り、二つ去りし、
淋しい想い出ばかりが増殖して行く。
花は咲かない、でも咲かせてみたい想いは
誰もが抱き続ける。


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気温は低く、空は霞み無く!

2007-04-19 07:51:12 | Weblog


ようやく、天気が快方に向って来ました。
気温はやはり低く推移していますので、
霞み無く冴え渡る青空に、真っ白い山々が光り輝いています。
珍しい春の風景です、いつもは、気温の上昇と共に
春霞がかかり、景色はぼやけるのですが
今年は、黄砂の影響も無く見事な景色になっています。
雪の状態も、この調子で行けば、連休まで持ちそうです。

地方選挙の最後、町議選が始まりましたが
ニセコ町は、波風、新風もなく、調整が行き渡り???
定員10名に、候補者10名という無風状態となりました。
『まあ、まあ、まあ、まあ』という馴れ合いの地方自治にだけは
なって欲しくないと多くの人が望んでいます。
私達、町民も情けないのかも知れません。

少しづつ、ゴミを出しています。
ゴミしかありませんから、とにかく凄い量にになります。
『塵も積もれば****』のことわざをまさしく絵に書いたような
今日この頃です。
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雪やこんこん!

2007-04-13 08:24:13 | Weblog


昨日の朝は一面銀世界でした、
お隣の車を借りて、息子を駅まで届ける事態に陥りました。
今朝も雪空です。気温が低く黄砂の影響が少ない山々は
真っ白に輝いています。

コーラスの練習、大正琴の練習、おじさんバンドの練習
4月になっていろんな練習が重なりあうように入って来ます。
P.M.F.から、クラリネット協奏曲のアコパートの演奏依頼
『池田満寿夫』回顧展と佐藤陽子ヴァイオリンコンサート
をニセコで開催してみませんかという、お誘い。

前向きに考え、全体像を掴み、突破口を見い出そうとしますが
山は大きく、なかなか『ハイ、それでは!』という訳には
まいりません。

クラリネット協奏曲はウィーンフィルのクラリネット奏者が
吹かれるそうですが、リハ、本番の日程では、私はぜんぜんむり
、マルカートさんにお願いしました。皆で応援します。
旭川公演、札幌芸術の森公演。

池田満寿夫さん、佐藤陽子さんのイヴェントは大きなイヴェントなります。
回顧展が1週間、その初日に佐藤さんのヴァイオリンコンサートを
ぶつけます。まず、展覧会の空間、そしてコンサート500席位の箱、
こちらは、ディナーショウでもというお話があります。
大きな予算組みと観客動員、リゾートの文化事業には相応しい
世界観かも知れませんが、コマーシャルの期間、媒体、そして時期を
逸してはなりません。

池田満寿夫さんは、学生時代に読みました、『日々の暮らしに芸術なんて
本当に必要なのか』という疑問から彼の世界にのめり込んでいったような
記憶があります。ニューヨークでの暮らしぶりなんかに憧れました。
梨欄(リラン)という本がとても印象に残っています。
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選挙も終り!

2007-04-09 06:25:21 | Weblog


はっきりしない空模様です。
選挙で騒々しかった街も、少し
静けさを取り戻しました。
選ばれた人も、選んだ人も、等しく
責任を持ち事に望むのでしょうか。

日本ユースホステル協会のメールマガジンに
ニセコでYHの開業をめざす人の募集をしました。
折り合いが付けば、売却します。

私達もそろそろ、次の事を真剣に考えます。
先ずは、身の周りに堆積されたゴミの処分を
トラック何台になって、費用はどれほどなのか
想像を絶する世界ですが、敢行してゆきます。
そして、この建物をすっからかんにします。

その日暮しを何十年も続けて来ましたので
今日はあっても、明日はありませんが
生きていれば、何とかやって行けるだろう
と思いつつ進みます。
まだ、体は少し動きます。

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1人暮し!

2007-04-04 08:50:35 | Weblog


今朝もなごり雪が薄らと積もりました。

お休みに入り、朋子さんと息子は、陸別の天文台見物に
出かけました。

朝から大きな音量で真空管アンプに電源を入れて
音楽を聞きます。音楽は有る程度(難聴になるほどは困る)
大きな音で聞かないと伝わりません。
それと、街では皆?イヤフォンやヘッドフォンみたいなもの
を装着して歩いているけど、きっとあれも別物だと思います。
別物というのは、本来の音からは遠いというくらいの意味。

昨夜はめずらしく、1人で温泉に行き、ガチガチに固まって
首も回らない肩をマッサージの先生に、力任せにもみ解して
いただきました。2〜3日ずっとアコを背負いっぱなしで
ひどい状態でした。首が回らないのはまた別の原因もありますが。

新潟のアコ奏者、田中俊幸さん御夫妻が帰られました。
あんな風なニュアンスでアコを弾かれる人は、私は初めてでした。
ガリアノやフランクマロッコなどもすらすら弾かれて
目を見張りました。田中さん自身のアコへのアプローチは
違った領域からなされました、音楽の幅がきっと非常に
広くて、でもアコは凄く楽しいというのが演奏から
直に伝わり、『やっぱりそうなんだ!!』と私もとても
うれしくなりました。

今日は、この後文化協会の役員会、
明日からは、各学校の入学式が始まります。

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4月の風!

2007-04-03 08:52:00 | Weblog


朝は、薄らと雪が積もり、登り始めた太陽の光に照らされて
綿飴のように消えて行きました。

季節の移り変わりは、風の匂いや、
通り抜ける時のふっとした表情に現れます。
真っ白い山々と雪原、畑には融雪剤が蒔かれ
幾筋もの黒い模様が描かれて行きます。

いよいよ、春です。
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