竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

掛川で33年後にしてやっと・・・・

2011-11-27 18:32:38 | 竹工芸

 

今日は掛川市の第五地域生涯学習センターで、クラフトテープの籠作りをやりました。集まったのは46人、こんなに大勢に籠作りを教えるのは初めてです。前もって教室の生徒さんの一人に助手をお願いして置きましたが、とても足りません。そこで始まる前にスタッフの方たち8人ほどに基本的な底編みのところを教えておきました。
朝のアオサギ
 
50人近くになるといろいろな人がいます。私の話を聞いていない人もいます。私の言っていることをスタッフの方達が理解して、回りに教えることが有効になります。まあ、いろいろな人がいて進み方もいろいろでしたが、なんとか皆さん終わりまでたどり着きました。
 
苦労すればするほど出来上がれば嬉しいものです。2時間半の予定が3時間近くかかりましたが、皆さん完成した籠を持って、楽しかったといって帰って行きました。
地元の人が植えて育てた皇帝ダリア
 
33年前、私は一家で島根県石見銀山から掛川市に引っ越してきました。当時の掛川市長の榛村純一さんが掛川を生涯学習都市と宣言して、全国の評判になっていました。島根の新聞で市長さんが過疎地にも詳しい人だと知って、過疎地があるかどうか尋ねたところ、掛川にも過疎地があるからと、呼んでくれたのです。
おやまの農園ほーんびるで飼われているヤギ。
 
竹細工は下り坂の時代、私自身なんとか生活を立てなければならず、家内の作る紙塑人形と一緒に個展などを開き始めましたが、市長が目指す生涯学習のために役に立つには程遠い存在でした。
 
33年たってやっと、生涯学習の一環としての籠編みの指導が出来るようになったのです。長い年月自分のことで精一杯でしたが、やっとこの頃、それも竹細工からクラフトテープの籠編みに変って、少しは出来るようになったのです。
 
故郷の岩手県陸前高田市そのほかでも籠編みの指導を始めました。小平の公民館でも籠編みのサークルが4箇所あります。時代の流れと言うのか、これもめぐり合わせでしょうね。
 
46人分の材料つくりは大変でした。でもこちらも大変なだけ、やり終えた満足感があります。自分が元気なうちしか出来ません。これからも無理せず走り続けて健康を維持し、籠編みの指導に飛び回りたいと思います。
おやまの農園のガチョウ