竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

11日、大船渡の仮設の集会所

2011-11-17 16:20:05 | エコクラフトの籠編み
この数日めっきり寒くなってきました。
一昨日(15日)まごころネットの体育館から、
バスが出る遠野駅まで歩いたときは、雪がちらついてきました。
冬が近づいてきています。
 
遠野に滞在した5日間は幸い天気もよく、
気持よく仕事が出来ました。
 
11日の朝、遠野の体育館に着いた時には、
エムズファクトリーに寄付していただいたテープの箱と、
私が送ったアコーディオンの箱はもう届いていました。
早速その朝から仕事の開始です。
 
体育館の中
 
この日は大船渡に行くカフェ隊の一員として、
猪川公園の仮設住宅の小さな集会所に行きました。
 
大船渡には私の従姉がお嫁に来て住んでいます。
長いこと逢っていませんが、先月高田に来たとき電話をもらいました。
栄養士の勉強をしているときに小平の家に少し滞在したことがありました。
年齢は10歳近く上ですが、とても懐かしい人です。
その人に電話したら自分で車を運転して集会所にきてくれました。
津波は免れたと聞いていましたが、家業の酒屋と自宅は流され、
もう一軒ある高台の家に逃れてそこで暮らしているそうです。
仮設住宅に住んでいないだけでやっぱり被災者なんですね。
 
会場では従姉も入れて6人が先月作っていた小さなかごを編みました。
編んでいる最中はみんな夢中であっという間に時間がたってしまいます。
私と一緒にこの集会所に来たボランティアの女性が、
お茶を入れたりコーヒーを入れたりしてくれました。
この女性はいつもはスイスに住んでいて、
震災が起こったので日本に戻ってはボランティアをしているとか。
明るくて優しい気持ちの豊かな人です。
 
 
籠を編み終わった後アコーディオンを持ち出して、
みんなで千昌夫の「北国の春」と「冬の星座」を歌いました。
 
被災者全員が避難所から仮設住宅に移り、
時には孤立化が心配されています。
まごころネットでも心のケアーの一環としてカフェ隊やお絵かき隊、
足湯隊などが活動しています。
 
籠作りもそのような活動の一環として期待されています。
先月の長部でのかごつくりの際にみんなで大声で歌を歌いました。
そろそろ歌を歌える時期が来たのでしょう。
これからは自信を持って、アコーディオン伴奏の歌を続けていくつもりです。
 
皆さんが今後も続けたいというので、従姉もいることだし、
来月もくることにしました。
 
夕食は近くのスーパーで買ったおにぎりとレタスやきゅうり。
体育館は以前より人が減っています。
夕方から雨が降り出しました。
明日はいとこが二人いる陸前高田の一中の仮設の集会所です。
エムズファクトリーから送られてきたテープを切る暇がないので、
明日も小さなかごを作ります。
 
夜震災から8ヶ月目の11日なので、キャンドルサービスがありました。
正面玄関にペットボトル半切れにロウソクを入れて灯します。
静かな夜でした。