「ウッチャン」その日のあと、
5時半ぐらいだったのでまだ明るい。
相棒がゴールデン街を見たいと言う。
ざわざわしだした歌舞伎町を抜けて行ってみた。
「深夜+1」
先ごろ亡くなった内藤 陳さんがやっていたお店。
「日本冒険小説協会」公認酒場としてつとに有名。
「読まずに死ねるか!」は、内藤氏の名言ですね。
内藤氏が亡くなってから協会は解散したらしく、
「深夜+1」も現在営業しているのかどうか。
若いころ、この店に行って、
酔っ払って入ってきた内藤氏に散々いじられ、
他に内藤氏にいじられている背は高いが腰の低い客が
松田優作だと判ったときの驚きを今でも忘れられない。
当時、松田優作はハリウッドの「ブラックレイン」出演前で、
あまり役者としての活動をしてなかったころだったと思う。
それにしても自分にとっては憧れのスターだったので、
ぼんやりとウットリと彼の姿や内藤氏との会話を見つめていたのだが、
松田優作はというと、野暮ったい地味な服にチューリップハットを深々とかぶり、
草履を引っ掛けた散歩ファッションで、
それが妙に「ゴールデン街」に良く似合っていた。
ここの店は、
ボトルをキープするときに小説のタイトルを付ける、
という慣わしがあったんだけど、
自分がボトルに「ライ麦畑でつかまえて」と命名したら、
店の奴と松田氏に「ぷっ」と吹かれたのも想い出だ。
「エスパ」
ここもかなりの老舗バーだ。
20代前半のころ、
当時いた会社の先輩に散々連れて行かれた店。
アクの強いママが仕切っていたと思うけど、
今はどうなんだろうか。
会社の先輩の友人でデザイナーの方と二人で
いろんな話をしながらここで呑んだことがあったんだけど、
その数ヵ月後にその人は北海道の雪の原野で
自ら命を絶った姿で発見された。
あの時の会話を反芻してみたけど、
よく判らなかった。
気さくなおじさんとも呑んだことがあった。
明るく気さくな会話は実は恐るべき内容で、
ある誰でも知っている有名人を自殺寸前まで追い込んだと言うものだった。
その人は「新右翼」と呼ばれているエリートで、
その後その人自身も自分を追い込んで割腹自殺してしまった。
ゴジラ映画で一番自衛隊員役が似合うハードゲイの役者に口説かれたり、
たこ八郎さんと一緒に呑んだり、
楽しかった想い出満載の「ゴールデン街」だけど、
もう終わってるな。。。
相棒が「懐かしのオロチョンラーメンが喰いたい!」と言うもんで、
歌舞伎町に探しに行って開店時間がまだだと知って、
時間つぶしに合法ドラックを売っているらしい店の隣に
いい感じの店を見つけたので入ってみた。
お通しに出た「奴豆腐」が「島豆腐」みたいにハードなタイプで旨い。
なんだか気に入った。
黒ホッピー呑みながら「鳥スモーク」やら一品ものを喰って
自慢だと言うやきとりも何本か頼んでみた。
むむぅ、、、
なかなかレベルが高いぞ。
若いお兄さんとお姉さんでやっている店。
お兄さん、
どこかで修行してたって言ってたけど大酔っ払いで忘れた。
場所はかろうじて覚えているので、
今度ちゃんと行ってみよう。
隣の店、マジでヤバイけど。。。
「味噌オロチョン2倍」
相棒はノーマルの辛さ。
自分のは2倍だって言うだけでも、
スープの赤い色味が見るからに違う。
辛いものにも強くなったもんだ。。。
しかし、二人とも
やっと「オロチョンラーメン」にたどり着いた時には、
酔っ払っていてお腹もいっぱい。
洗面器のようなドンブリ相手に、
辛いスープをハアハア言いながら格闘した。
相棒と新宿で別れて、
高円寺のKさんからお呼びがかかったので移動。
高円寺の海鮮居酒屋でKさん、Aさんと呑んで、
その後Aさんとこちらへ、、、
「こってり」
「天下一品」に行った時点で
その前に「オロチョンラーメン」を喰っていることを
すっかり忘れてしまっている。
やばい。。。
その後、ネブにも行っちゃったからね。
月曜日からやることじゃないよ、まったく。