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呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

秋田県横手市に行く

2009-05-10 11:05:32 | 呑んだり喰ったり語ったり
ほとんど犬の散歩かゴロゴロしているかの岩手滞在だったが、
一度だけ遠出をした。

JR北上駅から秋田の横手まで北上線という単線ローカル線が出ている。
地元の人は「山電車」と呼んでいる山の中を走る電車だ。

こいつに乗って秋田の横手まで行こうという計画だ。

特に横手には目当ても目的も無し。
「山電車」に乗るのが目的。

カミサンの実家の近くからは
北上線途中の「横川目」という駅から乗るのだが、
これがまた無人駅。

駅舎はかろうじてあったが、
半分は集会所になっていて切符の券売機すらない。

ホームとは名ばかりのホームに出ると「山電車」が来た。

「列車」と言わず「電車」と言われる理由が判った。
たった2両編成のワンマン車だった。

乗ると整理券をを取る方式。
バスかよ。

3時間に1本しか来ない「山電車」は、
地元の人や酔狂な旅行者達を乗せて走り出した。

山間の大きなダムの貯水湖や断層が剥き出しになった山肌を見ながら
どんどん山に入っていく。

そんな山の中にも駅はあり、
その周りには集落や一軒家がある。
人が住んでいるのだ。

コッテリしたラーメンやヤキトンが喰いたくなったときに、
この人たちはどこに出ていくのだろう。

もう都会生活が長くなってしまったわたしには考えられない事だった。

さて、
横手に到着。

名物の「横手やきそば」でも喰いますか。

しかし、駅前の有名店は長蛇の列。
並ぶの嫌いなわたしは適当な店に入るが、旨くない!

まあでもこれが旨くなっても
大したことはないだろうなとの想像がついた。

「名物」旨いもの無し!

そして3時間に1本の「山電車」の時間つぶしに横手の街中を徘徊してみたが、
人が歩いていない!

駅前も商店街も人がいないのだ。

「あれ?今日甲子園の秋田代表が試合でもやっててみんなTV見てんのかな?」
って感じ。
不思議だ。

つまらない思いをして「山電車」で横川目に戻り、
街道のしもけたドライブインに入ってビールとつまみに焼肉を注文。

焼肉は「ロース」と「ラム」と書いてあり、
迷うことなくわたし以外に客がいない店内で大きな声で
「ラムありますか~」と聞いたが、
遠くから聞こえてくる返事は方言がきつくて判らない。

結局「お好みですがね」と言っていたらしく、
わたしの質問の答えになったなかったんだけど、
わたしも「ラム好きなので」と言って会話を合わせてしまった。

岩手は実は羊肉を喰う習慣のある地域で、
特に山間の道を車で通るとジンギスカン屋をよく見かける。

遠野なんかそうらしく、
北海道と違ってタレに漬け込んで焼くタイプのジンギスカンのようだ。

取り立てていい肉ではなかった(既製品?)が、
取りあえず満足してカミサンの実家まで田んぼ伝いに戻ると
みんなは温泉に行ってしまっていて、
ちゃげと二人で風に吹かれて黄昏たのが、
横手プチ旅行の締めくくりでした。


(GWのおはなしはこれで終了です)

エゾタンポポ

2009-05-10 10:48:05 | 呑んだり喰ったり語ったり


岩手のカミサンの実家に、
カミサンのお兄さん家族も来ていた。

会話の中で、
実家の敷地のどこかに絶滅品種の「エゾタンポポ」があるらしいのだ。
5年ぐらい前に亡くなったおばあさんが自慢していたらしい。

さっそく子供たちと庭(半分は畑)を探索。

あった!
見つけました。

エゾタンポポの特徴は、
西洋タンポポは花弁が外に向かってクルッと巻いているのに対して、
花びらに沿って真すぐに延びているところ。

調べてみると、
エゾタンポポは春にしか咲かず、
繁殖力もエゾタンポポより弱く、
西洋タンポポの花粉で雑種化したり同化したりしてしまうとのこと。

西洋タンポポに押されて、いずれ見られなくなる在来品種なのだろう。

その後、ちゃげを散歩させながらエゾタンポポを捜索すると、
川沿いの土手に群生している一帯を発見!

片足を上げておしっこでマーキングするちゃげに踏まれながらも
たくましく咲き続けるエゾタンポポ。

いつここに根を張って、どのぐらいの冬を過ごして
どのぐらい花を咲かせているのだろうか。

今度行ったときにも、
西洋タンポポに蹂躙されずに生き残っていて欲しい。

ちゃげ

2009-05-10 10:35:22 | 呑んだり喰ったり語ったり
カミサンの実家の飼い犬「ちゃげ」

毛が茶色だから「ちゃげ」

彼はもう15歳ぐらい。
人間ならすでに老人なんだろうか。

今年、わたしは3年ぶりの岩手行きだったんだが、
もちろん「ちゃげ」はわたしのことを
「散歩に連れって行ってくれる人」としてしっかり憶えていて、
しっぽをブンブン振りながら吠えかかる。

う~ん、カワイイ奴よのう。

15歳の老人犬はわたしの前で仰向けになり
腹を見せて甘えてくる。
無防備なピンク色の腹を撫でてあげると
彼は恍惚の表情で「クゥ~ン」と鳴く。

愛い奴よのう。

そんなちゃげを引き連れて、山の中にタラの芽取りへ。

山道に真っ黒な巨大糞があった。

「これは・・・・」
とイヤな予感が横切る。

ちゃげ、
クンクンと糞の匂いを嗅いだ途端、
大慌てで山道を降りようと引き綱を引っ張りだす。

やっぱりそうだ!
クマの糞だったんだ。

しかし、クマの恐怖よりも必死なちゃげの様子に
可笑しさの方が先にたち、
ゲラゲラ笑いながら山を走り降りました。

岩手スローライフ満喫

2009-05-10 10:04:03 | 呑んだり喰ったり語ったり


もう1週間経ってしまいましたが、
GWはカミサンの実家がある岩手の北上に行ってきました。

東北本線(東北新幹線)の北上駅から秋田方面に車で20分行ったところにある、
「かくれ念仏の里」で知られている和賀の山口と言う山里の町。
北上川支流・和賀川の雪解け水が蕩々と流れるところ。

そんなカントリーな場所で、
わたしは3日間犬の散歩三昧の日々。

他にやったことは近くの温泉に行くこと、
山菜(タラの芽)取りのお付き合い、
タラの芽のてんぷらをつまみにビール呑んでうたた寝。

岩手は連休中は連日25度前後の晴天で、
空気が冷たいので風が爽やか。

田んぼの畦道を犬と呼吸を合わせて散歩すると、
自然と一体化したような錯覚に陥る。

日中でもすれ違う人も車もほとんど無い。

五月蝿いのは上空遥か彼方でホバリングしながら鳴いているヒバリの声だけ。

本当に長閑な時間を過ごしました。